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2014/12/16更新

ビジネスモデル思考法 ストーリーで読む「儲ける仕組み」のつくり方

278分

3P

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儲ける仕組みのフレームワーク

経営不振の中堅スポーツシューズメーカーで働く主人公が、新たなビジネスモデルをつくるというミッションを与えられ、問題解決していくストーリー。どのようにビジネスモデルを構築するのか解説されている本です。


■事業計画とビジネスモデルの違い
事業計画は「商品やサービス」を定義して、それをどれくらいの「手数」でできるのかをはっきりさせる。そして、それらを「財務」的に翻訳して、利益として表現する。最後には、予想の財務数値ができる。事業計画は、これまでに存在しているビジネスの延長上で、明確な計画を立てる。

一方、ビジネスモデルでは、まずお客様に提供する価値を定義する。ここでは、他社の「顧客価値」とどれくらい違っているのかという事が重要になる。次にその価値提案でどんな利益の取り方ができるのかを考える。顧客価値提案と利益設計の組み合わせを考え、最後にそれをどのように実行するかという「プロセス」を考える。ビジネスモデルを考える際には、顧客価値と利益、プロセスの3つについて、事業を始める前に、それぞれの関連性を思い描く。

超短要約

「儲ける仕組み」は、ビジネスで使う「右脳(顧客満足)」と「左脳(利益)」の両方を同時に、ハイブリッドに思考する事で生まれてくる。「儲ける仕組み」を効果的に解明するツールが「ハイブリッド・フレーム」である。

ハイブリッド・フレームでは、顧客価値を右側に、利益を左側に位置させる。そして、それぞれに3つの疑問詞で質問を投げかける。3つの質問とは、誰に(Who)、何を(What)、どのように(How)である。

ハイブリッド・フレームでビジネスをデザインする事ができれば、顧客価値で万策尽きたとしても、課金方法を変え、利益の取り方を工夫すれば、新しいビジネスが生まれる。逆に、コスト競争で万策尽きたとしても、顧客価値に思考を移せば、値上げや新たな収益の源泉が見つかるかもしれない。

著者 川上 昌直

1974年生まれ。兵庫県立大学経営学部教授 2001年より2008年まで福島大学経済経営学類准教授。2008年に兵庫県立大学経営学部准教授に就任し2012年より教授となる。専門はビジネスモデル、利益ロジック。日本経営学会および日本経営財務研究学会所属。 大学で教鞭をとるかたわら、中小企業から東証一部上場企業まで、規模の大小や業種を問わず多岐にわたるプロジェクトに関わり、事業構築メソッドを確立。企業や内閣府などの研修も行い、マーケティングから利益ロジックまでを含めた事業構築に関する新たな論点を発信し続けている。 2012年からはゼビオグループのマーケティングカンパニーであるクロススポーツマーケティング株式会社の社外取締役も務める。

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帯
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.1 3分
プロローグ p.15 13分
第1章 顧客価値とプロダクト p.35 26分
第2章 バリュー・プロポジション p.75 30分
第3章 ハイブリッド思考 p.121 22分
第4章 ビジネスモデル研究室 p.155 19分
第5章 プランB p.185 12分
第6章 プロフィット・イノベーション p.203 28分
第7章 ビジネスモデル・クリエーション p.247 34分
第8章 Never Ends. p.299 13分
エピローグ p.319 14分

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