ベイス・オブ・ザ・ピラミッド(base of the pyramid)
世界の中で、所得が最も低いが人口では多数を占める層のこと。国際金融公社 (IFC) と世界資源研究所 (WRI) は2007年、購買力平価で年間所得が3000米ドル未満をBOPと定義した。この層の人口は約40億人で世界人口の約72%を占めている。
近年、ビジネスの世界でこのBOP市場に注目する動きが加速している。貧困層を巨大な消費市場として捉え、そこでビジネスを展開することにより、社会的課題の解決も図ろうとする考え方が広まっている。
代表的な事例としては、バングラディシュのグラミン銀行がある。マイクロクレジットと呼ばれる貧困層を対象にした比較的低金利の無担保融資を主に農村部で行っており、創設者のムハマド・ユヌス氏はノーベル平和賞を受賞している。