定年退職後に働き続けるための基本的な考え方を紹介している一冊。受け身の姿勢ではなく、自分をアピールし、生きがいとなる仕事を見つける姿勢が必要だと説いています。
■シニア世代の現実
多くのシニア世代は生涯現役を目指し、やる気満々で、もう一度、仕事に就くことを考えている。今まで培った経験や能力は定年後すぐに消えてしまうものではないし、どこかで役に立つはず。しかも、働けば老後の生活費を補え、規則正しい生活で健康を保つこともできる。
しかし、実際はそう単純ではない。仕事探しを始めると、自分が望むような求人や仕事はほとんどないという現実を知る。シニア世代への求人はそれなりにある。しかし、人にはそれぞれ自分の人生への理想やこだわり、プライドがある。定年後の仕事だからといって、何でもいいわけではない。問題はこの求人側と求職者とのミスマッチである。
働く側も、そもそも働くことは良い条件の雇い先を探すことだけなのか、自分の経験やスキルは決まった分野でしか生かせないのかということを考えてみるべきである。人生100年の時代には舞台がいくつもある。受け身の姿勢から脱出し、自ら新たなステージで生きる自覚と準備が求められる。
働く側も、そもそも働くことは良い条件の雇い先を探すことだけなのか、自分の経験やスキルは決まった分野でしか生かせないのかということを考えてみるべきである。人生100年の時代には舞台がいくつもある。受け身の姿勢から脱出し、自ら新たなステージで生きる自覚と準備が求められる。
リタイア後の生き方・働き方は組織という枠にがんじがらめだった時代よりもずっと自由で多彩である。
著者 松本 すみ子
有限会社アリア代表 「NPO法人シニアわーくすRyoma21」理事長 キャリアコンサルタント、産業カウンセラー、シニアライフアドバイザー。 IT企業に20数年勤務後、2000年に起業。2007年には同世代が集うNPOを設立。 行政・自治体・市民団体などにおいて、セカンドライフや地域デビューに関する講座の企画・運営・講師を担当、当事者目線での提言に特徴がある。企業や研究機関に向けてはシニア市場に関するアドバイスとコンサル、メディアなどではシニア世代の取材や執筆活動を行う。 著書に『55歳からのリアル仕事ガイド』、『地域デビュー指南術』『心理系の仕事を見つける本』など。アクティブシニアのためのインターネットラジオ『あすも』を運営。東京都主催「東京セカンドキャリア塾」講師。
帯 漫画家 弘兼 憲史 |
PRESIDENT (プレジデント) 2020年 3/6号 [雑誌] |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.2 | 3分 | |
第1章 定年後の仕事探しは「悩む」ことからはじまる | p.21 | 10分 | |
第2章 なぜ、やりたい仕事が見つからないのか | p.47 | 23分 | |
第3章 定年後の仕事の考え方と見つけ方 | p.109 | 64分 | |
第4章 定年後の女性たちはどう生きる? | p.279 | 10分 | |
第5章 こうして彼らは「自分の仕事」を見つけた | p.307 | 14分 | |
おわりに | p.344 | 2分 |
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