終身雇用が崩壊し、長寿社会を迎える中で、個人はどのように働いていくべきか。長く働き続けなければならない時代において、これからのキャリアに対する考え方を紹介している一冊。
■自分でキャリアをデザインする時代
人生100年時代という未曾有の長寿社会を生き抜く現実的な解決策の1つは、できるだけ長く働き続けることである。そして、私たちは社会と職場の変化に、否が応でも向き合い、変わっていかなければならない。テクノロジーの進化や社会環境の劇的な変化、終身雇用と年功序列の崩壊に伴い、私たちはこの先「今と同じ仕事をずっと続けていく」ことが難しくなっている。
私たちに求められるのは、キャリアを組織に預けるのではなく、自分でデザインしていくことである。それを理解し、目の前の悩みに拘泥するのではなく、行動して、人生を自分の力で豊かにしていくことである。
私たちが考えなければならないのは、ビジネスパーソンの様々な行動によって何が蓄積されるかということである。変化しながら、経験を蓄積する内面的な変身こそ、プロティアン・キャリアの本質である。
著者 田中研之輔
1976年生まれ。法政大学キャリアデザイン学部教授 専門はキャリア論。メルボルン大学、カリフォルニア大学バークレー校で客員研究員を務める。大学と企業をつなぐ連携プロジェクトを数多く手掛ける。 著書は23冊。現在は民間企業の取締役や社外顧問を14社務める。
帯 ワンキャリア 最高戦略責任者 北野 唯我 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.2 | 7分 | |
第一章 なぜいま、プロティアンなのか --終身雇用は限界を迎えた | p.21 | 21分 | |
第二章 「キャリア資本」の構築 --組織を活かし、変幻自在に生きる | p.59 | 22分 | |
第三章 「ビジネス資本」の蓄積 --仕事に没頭し、自己を磨き続ける | p.99 | 18分 | |
第四章 「社会関係資本」の形成 --本当の豊かさを育てる | p.133 | 12分 | |
第五章 「経済資本」に転換する --稼ぎ方を戦略的にデザインする | p.155 | 17分 | |
補 論 プロティアン・キャリアのもう一つの道 --"複業"で働き方をアップデート | p.187 | 10分 | |
おわりに | p.206 | 5分 |
LIFE SHIFT(ライフ・シフト) [Amazonへ] |
プロティアン・キャリア・・生涯を通じて生き続けるキャリア (- キャリアへの関係性アプローチ -) [Amazonへ] |
フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい [Amazonへ] |