成功するのに必要なものは何か。パフォーマンスだけでは決まらない、成功するために必要なことを科学的に解き明かした一冊。
■パフォーマンスだけでは成功しない
あなたが成功するために重要なのは、あなたとあなたのパフォーマンスではない。重要なのは社会であり、社会があなたのパフォーマンスをどう捉えるかである。
パフォーマンスは、ある程度、あなたにコントロールできる変数である。腕を磨き、練習に励み、準備を怠らず、戦略を練れば、パフォーマンスは上げられる。自分のパフォーマンスを周囲と比べて、そのレベルを確かめることもできる。しかし、「成功」は全く違うカテゴリーに属する。成功は集団的な評価で会って、あなたのパフォーマンスに対する人々の反応を指す。
認められるかどうかは、もちろん仕事や作品の質に左右される。だが、それだけが要因ではない。何かをうまくこなせるからといって必ずしも認められるとは限らないのだ。
■成功の法則
①パフォーマンスが成功を促す。パフォーマンスが測定できない時には、ネットワークが成功を促す。
②パフォーマンスには上限があるが、成功には上限がない。
③過去の成功×適応度=将来の成功
④チームの成功にはバランスと多様性が不可欠だが、功績を認められるのは一人だけだ。
⑤不屈の精神があれば、成功はいつでもやってくる。
ノースイースタン大学 ネットワーク科学部門 教授 ノースイースタン大学 複雑ネットワーク研究所所長 ハーバード・メディカル・スクールや、ハンガリーの中央ヨーロッパ大学でも教鞭を執る. 現在、最も多く引用される研究者の一人であり、欧米で多くのアカデミックな賞を受賞している。
帯 作家 ナシーム・ニコラ・タレブ |
帯2 ハーバード大学医学部医療政策学科 教授 ニコラス・A・クリスタキス |
帯3 マサチューセッツ工科大学教授 アレックス・ペントランド |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 成功で重要なのはあなたではない。社会なのだ。 | p.7 | 12分 | |
1 レッドバロンと忘れ去られたエースパイロット | p.25 | 15分 | |
2 グランドスラムと大学の卒業証書――なぜ努力は(時には)成功を生むのか | p.48 | 12分 | |
3 200万ドルの小便器――なぜ努力は成功に結びつかないのか | p.66 | 17分 | |
4 そのワインの価値はどのくらいか――決められない価値を、どうやって決めるのか | p.92 | 16分 | |
5 スーパースターと「べき乗則」――報酬に上限はない | p.117 | 18分 | |
6 爆発する子猫と靴下人形――成功を〝キックスタート〟する方法 | p.144 | 19分 | |
7 好みは人それぞれ――質はどのようにして、社会に影響を与えるか | p.173 | 20分 | |
8 カインド・オブ・ブルー――バランス、多様性、リーダーシップが重要 | p.204 | 16分 | |
9 見過ごされた科学者を見つけ出すアルゴリズム――重要なのはパフォーマンスではなく、世間の捉え方 | p.229 | 20分 | |
10 アインシュタインの間違い――スキルが合わさると、なぜ最後には努力が実を結ぶのか | p.260 | 16分 | |
結論 | p.285 | 12分 |