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2019/06/10更新

グーグルが消える日 Life after Google

402分

4P

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まもなくGoogleは衰退する

インターネット上のセキュリティが危機的状況になっている現状のシステムは、やがてブロックチェーンなどの技術によって安全なシステムに入れ替わる。これまでの中央集権的なシステムで、反映していたグーグルは、やがて衰退していくと予想する一冊。


■まもなくグーグルのシステムは失敗し、一掃される
グーグルのビジネスプランは、世界中のデータにアクセスすることなので、顧客側の費用は必然的に無料でなければならない。広告主は事情が違う。広告主は「無料」によってアクセス可能となった膨大なデータと、そこから得られるデータ分析に費用を支払っている。こうして、グーグルの「無料」サービスが次々と始まることになる。

しかし、この地球上で真に「無料」のものなど存在しない。ユーザーはお金を支払う代わりに、広告を見させられたり、情報という費用を払っている。グーグルの基本原則の中の「価格がゼロ」というのは何よりも無害に思える。しかし、それこそが、何よりも有害でグーグルの失敗を決定づける致命的な欠陥であることがまもなく証明されるはずだ。

超短要約

「グーグルの世界」では、インターネットの重要なルールは「コミュニケーション・ファースト」だった。つまり、あらゆるものが「フリー」に複製され、移動され、加工されるということである。

しかし、今、インターネット上のセキュリティは、明らかな崩壊を迎えている。これからのインターネットの世界では、セキュリティーが基本的要件となる。セキュリティーへの配慮不足は、グーグルの衰退の原因になるだろう。

グーグル後の「新たな世界システム」は「クリプトコズム(秘密保持の世界)」と呼ばれるようになる。そのには10のルールがある。

①セキュリティー・ファースト
②「集中化」は安全ではない
③セイフティー・ラスト
④無料のものは何もない
⑤時間は、費用の最終的指標である
⑥安定した通貨は、人間に威厳と統制力を与える
⑦生物学的非対称性を模した「非対称の法則」である
⑧「秘密鍵」のルール
⑨秘密鍵は、政府やグーグルではなく個人が持つ
⑩すべての秘密鍵とその公開鍵の背後には、人間の通訳が存在する

これらのルールに沿って新たなシステムをつくると、階層的なグーグルと同様に「グーグル後の世界」も階層的になる。しかし、グーグルはトップダウンだが、「グーグル後の世界」はボトムアップになる。「グーグル後の世界」は、個人に安全な基盤があり、デジタル台帳に登録され、日時も記録されるので、そうした階層構造による権力の集中を防げる。

著者 ジョージ・ギルダー

1939年生まれ。経済学者 大学卒業後、リチャード・ニクソン、ネルソン・ロックフェラーなどのスピーチライターを経て、サプライサイド(供給重視)経済学の研究者へ転身する。 転身後の1981年に刊行した『富と貧困』がベストセラーとなる。1993年にデジタル携帯電話の登場を予言した『テレビの消える日』は、スティーブ・ジョブスに大きな影響を与えたといわれる。 現在は研究活動の傍ら、投資家やジャーナリスト、技術評論家、作家としても積極的に活動している。

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帯
元ライブドア 代表取締役 堀江 貴文
週刊東洋経済 2019年6/8号 [雑誌](最短やり直し英語) 週刊東洋経済 2019年6/8号 [雑誌](最短やり直し英語)
スクウェイブ社長 黒須 豊

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 5分
第1章 まもなく「グーグルの世界」が終わる p.13 9分
第2章 グーグルが築いた「世界システム」とは? p.25 14分
第3章 グーグルの〝ルーツ?を探る p.43 12分
第4章 限界を迎えた「無料」戦略 p.59 8分
第5章「グーグル後の世界」10のルール p.69 8分
第6章 グーグルの心臓「データセンター」の実情 p.79 13分
第7章「機械学習」は本当に成功するのか? p.95 14分
第8章 人間を超越した金融取引の秘密 p.113 20分
第9章 AI は、人間を超えられない p.139 17分
第10章 シリコンバレーに新風を巻き起こす若者たち p.161 12分
第11章 ビットコインは「救世主」なのか? p.177 9分
第12章 ビットコインの創設者? クレイグ・ライトの主張 p.189 17分
第13章「グーグル後の世界」を牽引する企業の誕生 p.211 15分
第14章「インターネット」をグーグルから奪還せよ! p.231 11分
第15章「プログラミング言語の生みの親」の挑戦 p.245 12分
第16章 縁 p.261 14分
第17章「スカイ・コンピューティング時代」の幕開け p.279 17分
第18章 アメリカの「進化」を阻む大学教育の弊害 p.301 15分
第19章 通信業界の規制を乗り越えろ! p.321 20分
第20章 グーグル帝国の逆襲 p.347 8分
第21章 ビットコインには「欠陥」がある? p.357 12分
第22章 大規模な「アンバンドリング」 p.373 15分
おわりに p.393 8分

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