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2019/06/11更新

たった1分で仕事も人生も変える 自己紹介2.0

  • 横石 崇
  • 発刊:2019年5月
  • 総ページ数:224P

119分

4P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

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自己紹介は未来を紹介する

自己紹介における最大のミッションは、良好な信頼関係を築き上げることである。初めて会う人と挨拶を交わし、短い時間の中でお互いに信頼を勝ち得ることで、次のステップへ向かうことができる。

自己紹介で重要なことは、相手あってのコミュニケーションだということ。自身のみで完結させるのではなく、相手と一緒に作り上げるイメージを持つことが大切である。そして、相手の気持ちや行動を変えること。その中で最も大事なことが、相手の信頼を得ることである。

・名刺交換:信用の確認。過去の実績や成果物を価値があると評価する
・自己紹介:信頼の確認。過去の実績を信用し、未来のことも信じ評価する

「信頼」は右脳的で感覚的な愛妻さを含んだ関わり合いである。自己紹介は、眼の前にいる本人が信頼に値するのか感覚的に判断する。未来へ向けた対話である。

期待値をコントロールする

自己紹介において相手との信頼を築くために大切なのは「期待のマネジメント」である。期待とは、良い結果や状態を前向きに待つ感情である。初めて会った人の中から期待を生み出し、相手と自分との間にポジティブな感情を引き出すこと。そうした期待を生み出してコントロールしていくことこそが、自己紹介の成否を決める。

注意すべきことは、期待値をひたすら上昇させれば良いという訳ではないこと。期待値を上げたところで、中身が伴ってなければ本末転倒である。大事なのは客観的な期待値を適正な状態にコントロールすることである。

自己紹介でも実績をストレートに伝えつつ、相手に適度な期待を生み出すことが求められる。そして、その期待を良い意味で裏切っていった時に、期待を信頼に変えていくことができる。

自己紹介のうまい人は、自分と相手の未来を見据えて、自分に期待してもらうことに注力している。

最強の自己紹介

最強の自己紹介は、「未来→過去→現在」の順番で語る。最初に、相手との「未来」において「提供できる価値」が何なのかを簡潔に提示すること。「未来」から語ることができるかが、最強の自己紹介への第一歩である。

未来を語った後に、それを裏付けるための「過去」を語る。今までの実績や経験をいかに端的な言い回しで、相手の肚に落ちるか、そこから期待を生み出すかが大切である。具体的な数や価値の裏付けを行い、内容の信用度を高める。

最後に未来に向けて自分が何を目指しているのかを語る。「いま」目の前にいる相手ができることや相手にして欲しい要求を含めて、お互いに言葉のキャッツボールができる内容にする。

自己紹介の際には「名詞」ではなく「動詞」で語るのが大事である。人の思考は、動詞で語ることで、枠から抜け出すことができる。動詞を使って自由に発想し、相手との「未来」で「提供できる価値」を語る。