本を速く読むための8つの技術
①目次で本に何が書いてあるのかを把握する
目次のタイトルは、その章ごとに書いている内容を一文で明確に表すために考えられている。本の構成を把握できれば、どの部分を重点的に読めば良いのかがわかる。
②「はじめに」と「第1章」は理解できるスピードで読む
「はじめに」と「第1章」に、重要なことの8割が書かれている。結論さえ抑えておけば、後の章は読み飛ばしても内容の理解を外すことはない。
③タイトルに関係する箇所を重点的に読む
本のタイトルは、その本の中で著者が最も伝えたいことを表している。目次を見て、タイトルや副題に対応する章を見つけ、重点的に読む。
④太字は必ず読む
書き手が伝えたいことは、図表や太字でわかりやすく書かれている。著者の意図を汲み取って読むほうが効率が高まる。
⑤事例は流し読みする
具体例はあくまで内容をわかりやすくするために用いられる。読まなくても内容を理解することはできる。
⑥章ごとの「まとめ」を確認する
まとめの質にバラツキはあるが、章ごとの「まとめ」を読んで振り返る。
⑦重要と思った箇所をマークする
単純に文字を目で追うよりも、マーカーを引いたり、付箋を貼るなど動きを入れることで、記憶の定着率を高める。
⑧「おわりに」をチェックする
最後に結論が書かれることはほとんどないため、軽くチェックするにとどめる。
読書を習慣化すること
通勤時間の電車の往復40分を読書の時間と決めて、本を読むだけで、平日の週5日で200分の読書時間を確保できる。200分あれば、本次第だが速く読む技術を使って、2冊は読むことができる。仕事の休憩時間、就寝前の時間など、少しずつ時間を確保すれば、週に4、5冊の本を読むことができる。
テレビやスマホ、SNS、チャット、インターネット動画などに費やす時間の内、1時間を読書の時間とするだけで、かなりの量の本を読める。読書とは時間の問題ではなく、意識付けと習慣の問題である。
本選びにこそ時間をかける
読書において一番ムダなことは、粗悪な本を読むことである。時間をムダにするだけでなく、間違った情報を得ることにもなりかねない。自分にとって価値となる良い本を読むためにだけ時間を使うのが理想的である。
本を選ぶことに時間をかけることは、その後の読書に時間をかける以上に大きな意味がある。本を読むために必要な時間は長いため、自分にとってムダな本を選んでしまうと、その時間の意味がなくなる。選書をおろそかにしないことが読書の効果を高める要諦である。