昨今のテーマとなっている「働き方」について、新しい取り組みを行なっている企業の事例をもとに紹介している一冊。どのようにすれば、社員が幸せになれる働き方をつくることができるのか参考になります。
■仕事に対する意識の変化
今の経済状況や市場環境下では、会社は終身雇用や年功序列賃金制度を維持するのが難しくなっている。そのため、会社に人生を委ねることはリスクが高いという状況になっている。転職のチャンスも増えており、個人の会社への帰属意識が低下するのは当然の帰結だと言える。
一方、仕事を通じて社会に貢献したいと考える人たちが増えている。一般的な営利企業にも、世の中にとって価値のある商品やサービスを提供したいと考えている人は多い。「ご恩と奉公」の関係が成り立っていた時代には、社員は会社に認められていれば幸せになれたが、今は、自分が働いている会社はちゃんと世の中の役に立っているのか、ということが問題になる時代である。
今の日本は、働くことの意味が大きく変わる転換期にある。
著者 やつづか えり
働き方専門ライター コクヨ、ベネッセコーポレーションで11年間勤務後、フリーランスに。 教育系Webサービスやアプリの企画・開発の支援を行ないつつ、組織人の新しい働き方、暮らし方を紹介するウェブマガジン『My Desk and Team』の運営を開始。 2016年から2018年まで、暮らしから始まる働き方提案メディア『くらしと仕事』の編集長を務める。 現在は、フリーライターとしての活動の傍ら、とくに「あたらしい働き方・組織のあり方」に関して精力的に取材・執筆を行なっている。
帯 埼玉大学大学院 准教授 宇田川 元一 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
第1章 みんなが気づき始めた「働き方と組織」の大変化 | p.9 | 10分 | |
第2章 「ワークスタイル」の見直しで、会社も社員も幸せになる | p.27 | 24分 | |
第3章 信じればうまくいく? 「性善説」が成り立つ組織を実現するには | p.69 | 25分 | |
第4章 ひとりでも仕事ができる時代に組織に属する意味とは | p.113 | 15分 | |
第5章 職場にプライベートや個人の全体性を持ち込むとどうなるか | p.139 | 23分 | |
第6章 「やりたいこと重視」で職場を選ぶ「プロジェクト型」の働き方 | p.179 | 33分 | |
あとがき | p.236 | 1分 |
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