日本マクドナルド創業者が、商売の鉄則を紹介している一冊。金儲けをするには、まず何を考えなければならないのかについて、その哲学が語られています。
■商売の秘訣
成功の基盤には「宇宙はすべて78対22に分割されている」という大原則がある。この原則をはずれたら金儲けはできない。
金はある手から洩れてくる。金の絶対数がないところでは、いくら知恵を絞っても洩れてきはしない。ビジネスは現実に金を持っている人から取らないと成り立たない。金を持っていない人々を相手にしていては、どんなにあがいても商売できるものではない。一般大衆に比べて、数こそ少ないが、金持ちが持っている金の方が圧倒的に多い。一般大衆の持っている金を22とすれば、金持ちのそれは78だ。
「現実に金を持っている人を相手にして、ちょっとしたお金持ちなら必ず欲しがって、しかも現実に手の届くものを売ること」こそが、商売の秘訣である。
金儲けのチャンスは無限にある。その材料も身の回りに無限にある。ただ、みんな気がつかないだけだ。なぜ、気がつかないか。
仕事を探すことにばかり集中して、その前にまず、人間という生き物は「動物」なのだという事実を見つめようとしないからである。人間は欲望を持った動物である。そういう動物はどこをどのようにしてやれば便利だと感じるか、快適になるか、満足するか。ビジネスとはそういうことを考えるところから始まる。
著者 藤田 田
1926年生まれ。1951年、東京大学法学部卒業。在学中にGHQの通訳を務めたことがきっかけで「藤田商店」を設立。学生起業家として輸入業を手がける。 1971年、世界最大のハンバーガー・チェーンである米国マクドナルド社と50:50の出資比率で「日本マクドナルド」を設立。同年、銀座三越1階に大第1号店をオープン。日本中にハンバーガー旋風をまき起こす。わずか10年余りで日本の外食産業での売上1位を達成し、以後、トップランナーとして走り続ける。 1986年、藍綬褒章受章。1989年、大店法規制緩和を旗印に米国の玩具小売業トイザラス社との合弁会社「日本トイザらス」を設立し、全国展開した。 社団法人日本ハンバーグ・ハンバーガー協会初代会長。創立30年にあたる2001年、日本マクドナルドは店頭株市場に株式公開を果たした。2004年逝去。
帯 幻冬社社長 見城 徹 |
帯2 SHOWROOM社長 前田 裕二 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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まえがき | p.3 | 3分 | |
第1章 価格破壊は歴史の必然である | p.19 | 13分 | |
第2章 デン・フジタの成功の法則 | p.41 | 39分 | |
第3章 ビジネス成功の法則 | p.105 | 44分 | |
第4章 規制緩和なき日本に明日はない | p.177 | 38分 | |
第5章 ビジネス・チャンスは無限にある | p.239 | 20分 |