テレビが成長し、やがてインターネットによって曲がり角をむかえた平成の30年間について、番組の歴史などをもとに振り返る一冊。
■楽しくなければテレビじゃない
昭和から平成に移る1980年代末、最も勢いのあった民放はフジテレビだった。新しく試みる番組が次々と当たり、手がけるイベントはグループあげてのPRでいつも盛り上がった。それから30年、勢いを失って最も苦しんでいるのがフジテレビだ。
80年代後半、制作会社が、番組の企画を売り込みにテレビ局に行った時、面白ければフジテレビでは担当者が即決で話がまとまった。一方、TBSは会議にかけないといけないので、なかなか決まらない。制作会社にとって自信のある企画は、まずフジテレビに持ち込まれるという循環が生まれていった。新興のフジテレビが80年代初めに視聴率でトップに立ち、逆転された老舗のTBSはますます水をあけられていった。
平成が始まってから20年間、視聴率のトップ争いを繰り広げてきたのはフジテレビと日本テレビだった。斬新な企画や時代を感じさせる作品など番組の革新性という観点から見れば、記憶に残る番組はフジテレビに多かった。
著者 川本 裕司
1959年生まれ。朝日新聞社 東京本社社会部記者 1981年、朝日新聞社入社。企画報道部次長、総合研究本部メディア研究担当部長、編集委員(メディア担当)などを経て、東京本社社会部記者。
週刊ダイヤモンド 2019年 3/30 号 [雑誌] (株・為替の新格言) リブロプラス 商品部 昼間 匠 |
帯 ニュースキャスター 安藤 優子 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 4分 | |
第1章 ドラマ/アニメ | p.19 | 48分 | |
第2章 バラエティ | p.107 | 27分 | |
第3章 ニュース/スポーツ/ドキュメンタリー | p.157 | 41分 | |
おわりに | p.233 | 4分 |
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