「誰かのために」が粘り強さを生む
逆境や壁にぶつかると「こんなはずじゃない」と拒絶し、そこから逃避しようとすると、脳は諦めることを覚えていき、「まぁいいか」と燃え尽きやすい脳ができてしまう。また、実現しても「満足して燃え尽きてしまう」ことがある。
いつまで経っても諦めない、いつまで経っても満足せずに成長し続ける人がいる。それは「喜ばせたい人」がいる人である。喜ばせたい、幸せにしたいという人がいれば、諦められなくなる。
根拠のない自信を持つ
「勝ちたい」と「勝てる」、「できたらいい」と「できる」。これは言葉以上の差がある。「できれば」という裏には「条件が整ったら」、「努力する」という裏には「努力はするが」それぞれ結果が出なかった時の言い訳になる。最初から言い訳を考えているようでは成長の機会を取り逃がしているようなもの。夢や目標を実現させたければ、「実現できる」と言い切る形で思えばいい。
「できない」のではなくて「思えない」だけ。「実現する」と思えないのは、過去の「できない」を脳が覚え込んでしまっているせいである。だから、自分を変えたければ、この思い込みを捨てればいい。つまり、思い込みを捨てて自信を持てばいい。実は、自信というのは「根拠のない錯覚」である。「できると思えている」こと。実際にできるかどうかは関係ない。結果はやってみないとわからないから、根拠のない自身こそ大事である。
言葉で心をコントロールする
脳の仕組みからすると、プラスに思っているだけでは、プラス思考にはなれない。脳は「思い」といった入力よりも「言葉・動作」といった出力を信用するという特徴がある。プラス思考をつくるには、これを利用すればいい。つまり、まずはプラスの言葉を口に出すことで脳をプラスにしていく。
本番のずっと前からプラス言葉や動作で行動する
スポーツなどでは、試合中の心の状態もさることながら、試合前の心の状態がその日の調子を決めてしまう。メンタル面では、試合が始まった瞬間のずっと前から勝負が始まっている。
スポーツの世界では、勝負の8割が試合前に決まっていると言われている。絶好調で本番を迎えられるか、集中力もやる気もなく迎えてしまうかは、仕事が始まる、試合が始まる、試験が始まるまでの段取りで決まってしまう。だから、どの段取りで、どのような言葉や動作、表情を使ってメンタルをプラスに保つかを事前に決めて実行する。
最悪を想定しておく
最悪を想定して、最善をイメージできるのが、真のプラス思考である。ピンチになることも想定しておき、そのピンチを乗り越えて良い結果を得ている状態を描く。