発信者になりブランドを作れ
YouTubeなどのインターネットメディアを使えば、すべての人が直ちに受信者にも発信者にもなり得る。動画を見ている間は受信者だが、家の小さなベランダで育てている家庭菜園を撮ってアップするだけで発信者だ。もちろん、注目される動画を作るためには相応の時間と手間がかかる。しかし、その苦労は100%、動画作成やその告知に向けられる。直ちに発信者になれるというのは、今すぐにでも自分の好きなことを仕事にするスペシャリストになれるということでもある。
オールマイティの「何でも屋」がもてはやされる世界においては、ニッチなことに秀でてても、その才能はなかなか浮かばれない。でも動画で発信してみることで、興味を持った人が相当数見てくれたら、その人には道が開けるかもしれない。もちろん、どれだけ注目されるかは、やってみないとわからない。大盛況になるかもしれないし、誰も見てくれないかもしれない。しかし、好きなことを発信してみることには、リスクも苦痛もない。
たくさんのタネを蒔く
「スペシャリストで」というと、初めから1つの植物を選び、それを育てていこうという人が出てくる。その植物の茎がうまく大成功に至るのならいいが、そうでなければ、目も当てられなくなる。そこで必要になるのが「あわよくば」の精神だ。複数のタネを同時に蒔いて育てていく。1種類のタネを蒔くより成功率は高くなる。そして成功し始めたら、そこに水を集中させ、さらに茎を伸ばせばいい。
スペシャリストの分野は、初めから決めなくていい。成功し、さらにそれを成長させた結果が、スペシャリストの分野になるのである。
無言実行でとにかく行動に移す
タネを蒔かないことには何も始まらないが、これこそが最も難しいと思う人がいるかもしれない。特に他人の目を気にしがちで、何か始めようものなら周囲から陰口を叩かれることを気に病むような人にとっては。そこでお勧めが「無言実行」である。単に誰にも言わず、こっそり何かを始めることだ。ダメだったらこっそりフェードアウトする。こうすれば何かを始めることのハードルがうんと低くなる。いかにすればラクに行動を起こせるかが大切だ。
好きなことを探し出せ
スペシャリストに要求される専門性とは、対象をいかに愛し抜くかだ。愛は文才やトーク力、容貌なんかよりも武器になる。何かを変態的に好きになることが大切だ。
まずは自分の中にある好きなことを探してみよう。もし、見つからなければ、それは単純に、これまで何もやってこなかったからだ。経験したことがないなら、好きなものを見つけようがない。だとしたら、ちょっとした興味でいい。憧れている人を真似してみたり、好きな異性や尊敬する同性の人の趣味にトライしてみたり、今流行っていることをやってみたりすればいい。