成功は圧倒的な準備の先にある
一つの大きなプロジェクトを成功させるためには、付け焼き刃や一夜漬けの準備では、絶対に間に合わない。大きな成功を得るためには、他の人がやらない、普段の思考や経験とは比較できないような「圧倒的」な準備が必要である。
「圧倒的な準備」は時間や質量ではない。「想いの強さ」である。どうしても勝ちたい、どうしても成功させたいという強い想いがあれば、「このくらいで良いだろう」という基準や物差しは出てこない。戦う前から負けた時の言い訳を考えたり、周囲のプレッシャーを気にしていては、相手に勝つことはできない。自分の想いが何よりも強ければ、準備にかける時間や周りの目は気にならなくなる。
一流こそ「最悪の事態」を予測している
成功を思い浮かべ、ポジティブなイメージを持ちながら準備をするのは大切なことである。「こう成功したい」「こうやればうまくいく」と、将来の自分を想像しながら行う準備は楽しい。しかし、「最悪の事態を想定しておく」ことも大事である。何事もすべてがうまくいくわけではない。準備の途中にアクシデントにあったり、余計な邪魔が入ったりと、予定通りに進まないことの方が多い。
自分たちがうまくできないことも想定し、あらかじめ対策をしておく。この準備力が強さの一端となる。本当の勝者、成功者はうまくいかない時の準備もしている。
準備には、3つの段階がある。
①やりたいことを具現化するための準備
②やりたいことがやれない時にどうリカバリーするかの準備
③リカバリーをすることで、ポジティブな成果をもたらすための準備
ここまでできれば、成功が近づいてくる。失敗する自分を想像するのは、簡単なことではない。しかし、本当の成功を望むのであれば、ネガティブなイメージから逃げるのではなく、ポジティブに変換する方法を考え、具体的に準備をしておくことが大切である。
自分だけのルールを持つ
準備を進めるにあたって、結果を出している人たちには「自分のルールを持っている」という共通点がある。「自分のルール」というのがポイントで、それを他の人が真似ても成功するとは限らない。なぜなら、自分の想いを貫くために、自分で作ったルールだからである。
自分のルールに正解はない。「自分の強い想いを実現させるためにはどうすればいいか」という前提で、自分に課するルールなので、正解かどうかというよりも「自分にとって最適解であるかどうか」を自問自答するためのものである。
信念を貫くことのできる人は、「自分で決めたルールを破らない」という強い意志を持っている。そういうリーダーが成功する確率が高い。