グーグルマップを開発したキーホールの創業物語。グーグルに買収されるまで創業期から、グーグル買収後のプロダクト開発までが書かれています。
■グーグルマップ
キーホールがなんとか立ち上がったのは1999年のことだった。資金が底を尽きかけたのが2002年。2003年、CNNとIn-Q-Telの出資によって息を吹き返した。そして2004年、キーホールは同じ創業5年のグーグルに買収された。
グーグルの白いシンプルな検索ボックスに入力される全クエリ(質問)の内25%は地図に関連するものだったのに、当時のグーグルには地図がなかったのだ。地図や道順を調べたい人々のニーズは満たせていなかった。
それから6年後、キーホールのメンバーが中心となって運営するグーグルの地図サービスの月間アクティブユーザーは10億人を超え、世界中で最も利用されているコンシューマー向け地図サービスとなった。
2004年より前、人々はマップクエストで印刷した地図や雑に折りたたんだAAAの地図を助手席の前にある収納ボックスや座席の下に入れているのが普通だった。ガソリンスタンドでは、防弾仕様の窓越しの見知らぬ定員に道を聞いたものだ。ホテルのコンシュルジュに信頼できるかどうかわからないおすすめのレストランを尋ねたり、地下鉄の路線図を懸命に読み取ろうとした。それでも私たちは道に迷い、そこそこのレストランで妥協し、ダッシュボードに八つ当たりをしていた。
しかし、地図とナビゲーション技術の発展により、2010年までに世界は一変した。人類が誕生してから20万年、僕たちは、道に迷うとはどういうことかを知る最後の世代となる。これ以降、誰一人として、過去の人々がしてきた道に迷うという経験をすることがない。
著者 ビル・キルデイ
ナイアンティック マーケティングVP デジタル地図分野のスタートアップ、キーホールのマーケティングディレクターを務め、その後グーグルジオ部門ではマーケティング・リードとなる。在任中にグーグルマップとグーグルアースのローンチに携わった。 現在はナイアンティックのマーケティングVPを務めている。
帯 Uber デビッド・リッチャー |
帯2 クライナー・パーキンス ビン・ゴードン |
週刊ダイヤモンド 2018年 12/8 号 [雑誌] (科学技術立国の危機) 三省堂書店岐阜店店長 渡邉 大介 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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序 章 出発点 | p.10 | 6分 | |
Chapter01 スーパーマンみたい | p.20 | 13分 | |
Chapter02 パワーズ・オブ・テン | p.38 | 15分 | |
Chapter03 緑のフォルダ | p.59 | 16分 | |
Chapter04 ガス欠 | p.82 | 19分 | |
Chapter05 状況分析質 | p.108 | 13分 | |
Chapter06 カーテン裏 | p.126 | 14分 | |
Chapter07 シリーズBかシリーズGか | p.145 | 14分 | |
Chapter08 ラッキーなきぶん | p.166 | 14分 | |
Chapter09 33名分の席 | p.186 | 22分 | |
Chapter10 ディナーを賭けて | p.217 | 16分 | |
Chapter11 グーグルマップマニア | p.239 | 17分 | |
Chapter12 新しい業界の誕生 | p.263 | 12分 | |
Chapter13 ハローグーグルアース | p.280 | 19分 | |
Chapter14 惑星のダッシュボード | p.306 | 16分 | |
Chapter15 青いドット | p.329 | 13分 | |
Chapter16 オッケー、グーグル。ここはどこ? | p.347 | 14分 | |
Chapter17 街での人気 | p.366 | 10分 | |
Chapter18 4000杯のラテ | p.380 | 9分 | |
Chapter19 上空に新たなグーグルの目 | p.392 | 7分 | |
Chapter20 グラウンドトゥルース・プロジェクト | p.402 | 14分 | |
Chapter21 ムーンショット完了、次は火星を目指して | p.422 | 14分 | |
エピローグ | p.442 | 7分 |