問題提起や価値の創造には、ロジカルシンキングだけではなく、感性の力が必要である。アートとは、ロジカルと感性のバランスによって生み出されるものであり、アートを学ぶことはビジネスに必要なスキルを養うと説いています。
■アートの持つ感性の力も重要
複雑で変化が激しく、不確実性が高い今日のビジネス環境において、従来の知識や論理的思考・分析のみに頼った発想や思考では限界がある。ビジネスにおいても、全体を直観的に捉えることのできる感性や、課題を独自の視点で発見し、創造的に解決する力の重要性が高まってきている。
実は、デッサンが上手くなるコツの半分は、数学的な物事の見方や論理力である。そして、もう半分が自身の本来持っている感性の力を引き出すことである。つまり、絵を描くことには、感性や感覚をつかさどる右脳と、論理をつかさどる左脳を統合した、調和のとれた能力が必要とされる。
論理力が持つ力は重要だが、これからは、アートが持つ感性の力も同じぐらいに重要である。
ロジックと感性との微妙なバランスによって新たな価値を生み出すのが「アート」である。ゼロからイチを生み出すには、ロジックだけでなく「感性」の力が必要である。
著者 増村 岳史
アート・アンド・ロジック 取締役社長 大学卒業後、リクルート入社。マーケティング、営業を経て映画、音楽の製作および出版事業を経験。リクルート退社後、音楽配信事業に携わったのち、テレビ局や出版社とのコンテンツ事業の共同開発に従事する。 2015年、アートと人々との垣根を越えるべく誰もが驚異的に短期間で絵が描けるプログラムを開発、アート・アンド・ロジックを立ち上げ現在に至る。
帯2 HONZ代表 成毛 眞 |
帯 コーンフェリー・ヘイグループ シニア・クライアント・パートナー 山口 周 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.1 | 3分 | |
第1章 ビジネスとアートの意外なつながり | p.15 | 17分 | |
第2章 アートの位置付け ――その意味と役割 | p.51 | 12分 | |
第3章 アート・デザイン・クリエイティビティ ―それぞれの関係 | p.75 | 17分 | |
第4章 アートのベースにはロジックがある | p.111 | 15分 | |
第5章 アートに見るイノベーションの要素 | p.141 | 6分 | |
第6章 アートシンキング | p.153 | 14分 | |
第7章 実践! デッサンで思考をアップデート | p.181 | 14分 | |
おわりに | p.209 | 3分 |
MBAが会社を滅ぼす マネジャーの正しい育て方 [Amazonへ] |
クリエイティブ資本論―新たな経済階級の台頭 [Amazonへ] |
ファン・ゴッホの手紙【新装版】 [Amazonへ] |
経営センスの論理 (新潮新書) [Amazonへ] |
大事なことはすべて盛田昭夫が教えてくれた (ワニ文庫) [Amazonへ] |
トヨタ2000GTを愛した男たち [Amazonへ] |
エグゼクティブは美術館に集う (「脳力」を覚醒する美術鑑賞) [Amazonへ] |
ハッカーと画家 コンピュータ時代の創造者たち [Amazonへ] |