経営層や一般ユーザーが、大量で多品種のデータを扱えるように開発されたツール「Domo」の説明と活用事例を紹介している一冊。
■データ活用の現状
企業が扱うデータの量と種類は爆発的に増えた。これらデータを活用することには確実なメリットがある。企業におけるデータ活用の最終的なゴールは、「ビジネスに役立つ知見=インサイトを導き出し、適切なアクションをとる」ことだ。ただ、それよりも手前の段階として、データの塊から必要な部分だけを取り出して精査する「分析」が必要になる。
そして、分析したデータを数字の羅列ではなく、人間が見て理解しやすい形にし、とるべき行動を判断しやすくする「可視化(表やグラフ、チャートで表現する)」が求められる。多くの人にとって、データを何らかの形で可視化してはじめて、それが意味する状況を理解することが可能になる。そして、可視化されたデータを通してインサイトを導き出し、アクションがとれるようになる。
実は多くの人は、既にExcelを使ってデータ分析と可視化を行っている。ただ、Excelの大抵の種類が扱える柔軟性が高いという特徴が、様々な課題を生んでいる。典型例に、人手によるデータの集計・加工に工数がかかること、レポート作成のノウハウが属人化しやすいことなどが挙げられる。
BIツールは導入しただけでは意味がなく、アクションにつながってこそ価値がある。全社的なデータ活用をしたい経営層やすべてのビジネスパーソンに対して、課題を解決するベストな選択肢が「Domo」である。
著者 杉原 剛
1969年生まれ。アタラ合同会社 代表取締役CEO 国際電信電話株式会社(現KDDI)を経て、1997年インテル株式会社に入社。マーケティング本部アプリケーション開発支援部にてインテル・プラットフォーム向けソフトウェアやインターネットコンテンツを増やすためのマーケティング企画を行う。 2002年オーバーチュア株式会社(現ヤフー株式会社)に入社。セールスプラニングマネージャーとして、リスティング広告「オーバーチュア スポンサードサーチ」のサービス立ち上げに関わる。2006年にはセールスディベロップメント&オペレーションアソシエイト・ディレクターに就任。 2007年グーグル株式会社に入社。セールスストラテジー&オペレーションチーム シニアマネージャーに就任し、リスティング広告「Google AdWords」、YouTube広告の代理店戦略、広告主戦略を担当し、売上増加に貢献。 2009年アタラ合同会社を設立し、デジタルマーケティングのための最先端テクノロジーを駆使したシステムの開発、ネット広告関連の各種コンサルティングを行う。 Domo認定ビジネスコンサルタントとして、多数の企業におけるビジネス課題の特定、Domo導入による価値創出のプロジェクトに携わる。2018年、アタラがアジア太平洋・日本地域における「Domo Rookie Partner of the Year」を獲得。
帯 花王 データサイエンス室 室長 佐藤 満紀 |
帯2 ソフトバンク デジタルメディア統括部 統括部長 藤平 大輔 |
帯3 ソニー・インタラクティブエンタテインメント CRM&Web推進課 課長 秋葉 武宏 |
帯4 シスコシステムズ デジタルインサイト&イネーブルメント ロバート・リー |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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INTRODUCTION | p.10 | 9分 | |
CHAPTER1 イノベーションの始まり | p.21 | 22分 | |
CHAPTER2 変革の最前線 | p.49 | 42分 | |
CHAPTER3 データドリブンの実現 | p.103 | 26分 | |
CHAPTER4 個人と組織の育成 | p.137 | 18分 |