長年、稲盛和夫氏の秘書を務め、JAL再建に携わった著者が、「稲盛哲学」を解説し、JAL再建のプロセスを紹介している一冊。
■JALの再建
2010年、経営不振と債務超過を理由として日本航空は会社更生法の適用を申請し経営破綻した。総額2兆3221億円という戦後最大の負債を抱えての倒産であった。そして、企業再生支援機構の支援のもと再建がスタートした。
その日本航空は、1年後には、過去最高の1800億円を、2年後には2000億円を超える営業利益を上げ、世界で最も高収益な航空会社の1つとなり、2012年に再上場を果たした。
この奇跡的な再建は、日本航空の全社員の力によってなされた。それを可能としたのは、稲盛さんという稀代の名経営者がいたからであり、稲盛さんの経営哲学、人生哲学が全社員に浸透し、彼らの考え方、心、行動を変えたからである。
「人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力」
熱意:0〜100点
能力:0〜100点
考え方:−100〜100点
著者 大田嘉仁
1954年生まれ。稲盛財団監事 大学卒業後、京セラ入社。秘書室長、取締役執行役員常務などを経て、2010年日本航空(JAL)会長補佐・専務執行役員に就任(2013年退任)。 2015年京セラコミュニケーションシステム代表取締役会長に就任、2017年顧問(2018年退任)。 現在は、稲盛財団監事、立命館大学評議員、日本産業推進機構特別顧問、鴻池運輸社外取締役ほか、新日本科学、MTG等、数社の顧問を務める。 1991年より京セラ創業者・稲盛和夫氏の秘書を務め、経営破綻に陥った日本航空再建時は、意識改革の他、再上場や調達等、多岐にわたり稲盛氏のサポート役を務め「稲盛和夫から最も信頼される男」「稲盛和夫の側近中の側近」とマスコミにも取り上げられた。
帯 京セラ名誉会長 稲盛 和夫 |
PRESIDENT (プレジデント) 2018年11/12号(金持ち老後、ビンボー老後) 作家 渋谷 和宏 |
THE21 2018年 12 月号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
まえがき | p.1 | 2分 | |
プロローグ | p.15 | 4分 | |
第1章 縁に導かれて | p.23 | 11分 | |
第2章 稲盛経営哲学 成功方程式とは何か | p.45 | 12分 | |
第3章 なぜJALは経営破綻したのか | p.69 | 11分 | |
第4章 意識改革 | p.91 | 7分 | |
第5章 リーダーから変える | p.105 | 15分 | |
第6章 全社員の意識を高め、一体感を醸成する | p.135 | 20分 | |
第7章 フィロソフィと正しい数字で全員参加経営を実現する | p.174 | 6分 | |
第8章 JALで生まれた社員の変化 | p.185 | 9分 | |
第9章 愛情と真剣さ――稲盛さんのリーダーシップ | p.203 | 15分 | |
第10章 甦った心 | p.233 | 10分 | |
エピローグ | p.253 | 3分 | |
あとがき | p.259 | 3分 |
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