子どもの「強み」を見つけて、子育てに活かす方法を紹介している一冊。
弱みではなく、強みにフォーカスすることで、子どもの能力を成長させることの大切さを説いています。
■強みを活かす
ほとんどの親は、わが子を楽観的で、回復力のある人間に育てたいと望んでいる。だが「考え方は正しいが方向性が間違っている」場合も多い。楽観的で、回復力のある人間に育てるためには「わが子の弱点を直さなければならない」と思い込んでいる。しかし、それは間違いだ。弱点を直すよりも、強みを伸ばす方に目を向けた方がいい。
強みにもとづくアプローチでわが子を育てれば、子どもは「自分には強みがある」という考えを吸収して、その強みを使って自らの人生を切り拓こうとする。強みにもとづく子育てでは、それぞれの子どもが持つ才能と性格の強みを、子ども自身が気づくようになる。そうすれば、子どもは変わる。
自分というものをしっかり持った子どもは、自分の強みを活かすと同時に、弱点にも取り組める。なぜなら、自分がどういう人間かをしっかりと認識しているために、揺るぎない自己を持ち、自分の性格の改善が必要な部分を認めて、その改善に取り組めるからである。
ついわが子の弱点に目がいってしまった時には、頭の中の強みスイッチを使って、脳の「弱点モード」を一瞬で「強みモード」に切り替える。
①数回、深呼吸をする。
②自分にこう言い聞かせる。「強みはあるが、ただ隠れているだけ。さあ、その強みを見つけるスイッチを入れて」と。
著者 リー・ウォーターズ
国際ポジティブ心理学会会長 メルボルン大学ポジティブ心理学センター創設者、教授 ケンブリッジ大学(Well-being Institute)、ミシガン大学(the Center for Positive Psychology)で客員研究員を務める。
帯 ペンシルベニア大学心理学部教授 アンジェラ・ダックワース |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
第1章 弱点にこだわる世界で強みを見つける | p.9 | 31分 | |
第2章 ストレングス・スイッチ | p.52 | 17分 | |
第3章 強みを理解する | p.76 | 34分 | |
第4章 強みを育てる年齢と段階 | p.124 | 23分 | |
第5章 注意力を鍛える、小さな喜びを味わう、感謝する、有効に怠ける | p.159 | 29分 | |
第6章 マインドフルネス | p.200 | 33分 | |
第7章 自己コントロール力 | p.246 | 19分 | |
第8章 コミュニケーション | p.273 | 20分 | |
第9章 強みにもとづく生活 | p.301 | 29分 | |
第10章 強い自己、強い家族、強いコミュニティ、強い世界 | p.341 | 16分 |
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