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2018/10/16更新

なぜ「偏差値50の公立高校」が世界のトップ大学から注目されるようになったのか! ?

209分

4P

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英語の前にまずはマインドセット

箕面高校では「変化の激しい時代に対応し、世界に貢献できる人材を育成する」を教育の定義として掲げていた。現行の英語教育の課題には、次の2つがある。

・6年間習っても話すことができない
・英語が話せても、議論ができない

これらは英語の問題ではない。なぜなら、そもそも日本語でもきちんと議論ができないからである。まずは日本語で議論をできるようになること。箕面高校のチャレンジは全てここからスタートした。英語力自体より、思考能力を育むマインドセットができた方がいい。大事なのはボーダレスであること、オープンマインドであること。できないと思わずにチャレンジできるかどうかである。

深く自分と向き合う体験をつくる

今、保護者の多くが、偏差値という幻想にとらわれている。どうしても正解を求めようとする気持ちがある。しかし、正解はどこにもない。教育に携わる者がしなければいけないのは、どんなに失敗してもへこたれない子、タフネスな子にすることである。そのために箕面高校でテーマにしていたのは、グロース・マインドセット、フィードバック・マインドセット、タフネスの3つ。

そして、ダイバーシティを大切にした。ダイバーシティの高いチームとは、全員が違う方向を向きながら、チームのミッションを共有し、目的達成のために努力を惜しまないもの。まずは常識がそもそも違う。それぞれで違っていていい。そのことをお互いに認め合うことができていること。それがダイバーシティである。
箕面高校では、そのためのワークショップに力を入れてきた。そこで常に求めていた結果は「生徒が元気になること」である。たとえ、最初に決めて進めていたプロジェクトが最終的に崩壊したとしても、問題は何もない。それをまず知ってもらう。重要なのは、深く自分と向き合う体験ができたかどうか。その場にいる生徒たちが、明日から何か行動を起こしたいと思えるようになれたなら、それこそが目指していた状態であり、かけがえのない価値である。

英語の問題ではない

TOEFLにおいて日本人が特に苦手としているのは、スピーキングセクションだが、これは英語力の問題ではない。正解を求めすぎて、正解を答えられない子供がいっぱいいる。「正解はないのだから、自分なりの意見を言う」というマインドセットをしない限り難しい。

さらにスキルとして、クイックレスポンスや仮説検証、ロジカルシンキングなども必要になる。単なる英語力ではない。