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2018/10/15更新

世界のトップリーダーに学ぶ 一流の「偏愛」力

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マスに向けた商品は売れない

「多くの人のことは知らないが、自分だったらこういうものが欲しい」といった視点でものを作る。そういうやり方でないと生き残れない。モノや情報があふれ返えり、十分質の高いものが容易に手に入るようになった昨今、生産性や効率だけでは、消費者を一様に振り向かせるような画期的な商品は生まれない。これからの時代、より細分化されたニーズに対応した商品やサービスだけが消費者に選ばれる市場へと変化していく。

必然、私たちの仕事もそれを生み出す仕事へと切り替えていかねばならない。情報が氾濫している時代だからこそ、マスに向けた発信を意識すると情報が薄れてしまう。これからのビジネスではマス向けではなく、少数の嗜好を意識したスタイルが必要となる。少数の嗜好のことを「偏好性」「偏愛性」と呼ぶ。大衆に魅力を広げていく道筋は、今や偏愛が生む共感にしかない。

すべての仕事の「軸」はビジネス・アイデンティティにある

「ビジネス・アイデンティティ」とは「自分自身の核となり、他者貢献できるもの」と定義される。「自分自身の核」とは、「自分が熱中して取り組めるほど好きなもの」である。

20世紀の大量生産、大量消費時代には、ビジネスにおけるアイデンティティはさほど重視されなかった。しかし、市場は飽和・成熟して、消費者のニーズも多様化・複雑化している時代、求められるのはビジネス・アイデンティティである。これからの仕事は、すべて「ビジネス・アイデンティティ」が軸になる。

ビジネス・アイデンティティがあれば、リーダーの条件として市場から求められる「偏愛」「共感」「信頼」の3本柱が自然と備わる。この中でも重要なのが「信頼」である。個人の「信頼の大きさ」は、これからの社会において最も大きな価値となり、人々が選択する際の基準になる。

信頼が可視化される時代だからこそ、「好きなことを仕事にする」「好きで好きでたまらなくて今この仕事をやっています」という純粋な偏愛性が共感を得て、お金が集まる対象にもなっている。

過去の常識をアップデートせよ

ビジネス・アイデンティティを見出せない人は多い。その原因は、「過去の常識」や「理性」の中で仕事をしているからである。過去の常識は「違い」を生み出すことを拒み、現状維持をよしとする性質がある。「間違えない」ことをよしとする生活は、どんどん「感性」を鈍くし、平均的な思考にしてしまう。

自分が縛られている常識を破らない限りは、ビジネス・アイデンティティを育む土壌は生まれない。まずは自分の中で「当たり前」となっている過去の常識を破壊することが大切である。