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2018/09/25更新

経営に「手法」が効くのは1% 美容室14店舗のオーナーの「生きた経営」講義録

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スタッフ100人を達成する方法

美容室は人件費こそ利益を左右するファクターだから、客数に合わせてスタッフを効率的に配置することが重要だ。多くの場合、店は集客のために立地戦略を立てていくが、どうしたらスタッフが集まるのかを考えた。

アイムは京滋エリアにおいて、スタッフが通いやすい、駅から5分以内の立地にある。一時は、沿線の各駅への出店、さらには同じ駅の周辺で半径200mの間に3軒があるということもあった。そんな便利のいい場所にある物件は家賃が高く、保証料も高い。だから余計にお金も借りなければならず、銀行もいい顔をしなかった。だが、それでアイムは着実にスタッフの数を増やすことに成功した。さらに、スタッフが増えるとお客様も増える。立地としても集客に良い効果が出て、売上も大きく伸ばすことができた。

遠くに石を投げろ

会社を経営していく者は、会社の未来を自分で決めなければならない。未来を志向していかなければ、経営者自身も、会社もいずれは堕落していく。

『遠くに石を投げろ』

遠くとは、時間軸を距離に例えた表現で、遠い先の未来を指す。そして石とは、夢や目標だ。石は大きければ大きいほど、重さも増えて、遠くへ投げるのが大変になる。でも、少しでも遠くへ、大きな石を投げられた分だけ達成感は増すものだ。遠くに石を投げるとは、遠い先の未来に夢・目標を打ち立てることだ。

道具を使わずに、できる限り遠くに石を投げる。その瞬間は、「自分が非力だ」とか「遠くへ投げられる根拠がないから」といった想いなど関係なく、誰もがただ力一杯投げる。現状がどうだ、根拠がどうだということは関係ない。遠くに石を投げると決める。そこからすべてが始まる。

夢や目標を口にする時に、必要なのは現状分析や根拠ではない。「必ず夢・目標を成し遂げてみせる」との決心と、「どんな苦難があろうとも、受け止めて乗り越える」との覚悟だ。

経営で「手法」が効くのは1%

目標の実現に向けてどうしていくか。ここで間違えてはならないのが、手法に気を取られ、そればかり追ってしまうことだ。手法は、短期的には効き目があるかもしれない。しかし、長い目でみたら、手法が効くのは1%か、それにも満たない。経営者として在るべき姿で真正面から取り組む、そして経営に専念するべきだ。会社を経営するのは、片手間ではできない。

ところが、美容業界は、ハサミを握ったままのプレイング・マネージャーが圧倒的に多い。なぜなら、自分が店を持つ前は美容師だからだ。美容室の9割が5年以内に潰れると言われるのは、経営という視点が欠けているからだ。経営者になったからには、経営者の感覚を身につけるよう努力する必要がある。