組織と個人のPurpose(存在意義)を一致させていくことが、組織の生産性を高める。社員の幸せにつながる組織風土をつくることが大切であると説く一冊。
■社員が幸せに働けるかが大切
働き方が問われる時代となった今、「何のためにそれを行うのか?」という目的を、会社組織とそこで働く個人との間で絶えず確認することが重要となってきている。「ティール組織」では「組織は、この世界で何を実現したいのか」という組織の存在意義(Purpose)を問いかけることが、新しい組織のあり方を探る出発点となることが強調されている。
企業活動を発展させたいという時に、一番大事なのは、社員が仕事にやりがいを見い出したり、楽しいと思えたり、会社が好きと思えるような熱意を持って仕事をしているかどうかが問われる。つまり、そこに「幸せ」を感じられるかどうかである。
会社組織のPurposeとそこで働く個人のPurposeが一致していると、社員はいきいきと幸せに働くことができる。社員が幸せだと、会社の業績は間違いなく上がる。
良い会社と悪い会社の大きな違いとは、社員が組織の存在意義を自分のものとして共有できているか、という点である。
著者 丹羽 真理
Ideal Leaders 共同創業者 / CHO (Chief Happiness Officer) 2007年、野村総合研究所に入社。民間企業及び公共セクター向けのコンサルタントとして活動後、エグゼクティブコーチングと戦略コンサルティングを融合した新規事業IDELEA(イデリア)に参画。 2015 年、Ideal Leadersを設立し、CHO (Chief Happiness Officer) に就任。社員のハピネス向上をミッションとするリーダー「CHO」を日本で広めることを目指している。 経営者やビジネスリーダー向けのエグゼクティブコーチング、Purpose を再構築するプロジェクト等の実績多数。特定非営利活動法人ACE の理事も務める。
帯 一橋大学特任教授 米倉 誠一郎 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに Purposeを共有し、幸せに働く | p.2 | 5分 | |
第1章 働き方よりも重要なこと。そのキーワードは「幸せ」 | p.19 | 16分 | |
第2章 ポジティブな感情は仕事のパフォーマンスに影響する | p.57 | 13分 | |
第3章 個人にとっても組織にとっても「Purpose」が起点となる | p.87 | 10分 | |
第4章 Happiness at Workという考え方 | p.111 | 9分 | |
第5章 Chief Happiness Officerの理論と実践──INTERVIEW | p.133 | 17分 | |
第6章 次世代型組織の中心となるCHOの実際 | p.173 | 18分 | |
おわりに 日本型CHOの確立に向けて | p.216 | 2分 |
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