IoT化が進むと、今後は企業の組織もインターネットに対応した組織に変革しなければ生き残れない。サービスも全てインターネットにつながったものを構築しなければならない。現在進んでいる第4次産業革命ともいうべき環境の変化を俯瞰的に紹介している一冊。
■デジタルトランスフォーメーション革命
現在も指数関数的な急激な進化を続けるテクノロジーは、どのようなインパクトを人類に与えるのか。これから起こるであろう第4次産業革命は「デジタルトランスフォーメーション革命」だと捉えている。デジタルトランスフォーメーション革命では、農業などの第1次産業から製造業などの第2次産業、サービス業などの第3次産業まで、ありとあらゆる産業がデジタル化して、産業構造が大きく変わると考えられる。この第4次産業革命は、工業社会を崩壊させ、「生産者と消費者の新しい関係」を生み出し、「情報社会」へと大きな変革をもたらす。
第4次産業革命では、現在の産業が大きく構造変化する「産業のデジタル化」、デジタルトランスフォーメーションが起こる。
その中心にあるのはインターネットである。インターネットの本質は「自律」「分散」「協調」であり、どの業種、どの業界、どの産業の企業であっても、こうしたインターネットの本質を踏まえたビジネスモデルに変革する必要がある。
そこで、最も重要になるのが、スタンドアローンのビジネスをいかにインターネットにつながるビジネスに変えるかということである。
著者 藤原 洋
1954年生まれ。ブロードバンドタワー 代表取締役会長兼社長CEO インターネット総合研究所 代表取締役所長 一般財団法人インターネット協会理事長・IoT推進委員長 一般社団法人データサイエンティスト協会理事 日本アイ・ビー・エム、日立エンジニアリング、アスキー、ベル通信研究所などでコンピュータ・ネットワークの研究開発、国際標準化作業で活躍後、1996年にインターネット総合研究所を設立。同社代表取締役社長に就任。グループ企業としてブロードバンドタワーなどを上場。 2016年、テクニオン(イスラエル工科大学)に、研究センター「Hiroshi Fujiwara Cyber Security Research Center」を開設。 現在、総務省新事業創出戦略委員会および研究開発戦略委員会合同ワーキンググループ 基本戦略ボード構成員、電波政策2020懇談会構成員、情報通信審議会新世代モバイル通信システム委員会構成員、一般財団法人リモートセンシング技術センター理事、一般財団法人宇宙科学研究イニシアティブ代表理事、SBI大学院大学副学長・教授、慶應義塾大学環境情報学部特別招聘教授(環境エネルギー情報論)、京都大学宇宙総合学研究ユニット特任教授など。
帯 日立製作所 会長 中西 宏明 |
エコノミスト 2018年 10/2 号 |
週刊東洋経済 2018年10/6号 [雑誌] (相続が変わる) |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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まえがき | p.1 | 3分 | |
第1章 第4次産業革命は、日本創生の大チャンス | p.17 | 24分 | |
第2章 IoTがもたらす過去最大の成長 | p.65 | 35分 | |
第3章 企業にとってAIは脅威か | p.133 | 17分 | |
第4章 フィンテックと金融の未来 | p.167 | 22分 | |
第5章 「世界のイスラエル」にチャンスあり | p.211 | 20分 | |
あとがき | p.250 | 3分 |