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2018/08/14更新

スモール・スタート あえて小さく始めよう

  • 水代 優
  • 発刊:2018年7月
  • 総ページ数:240P

162分

3P

  • 古典的
  • トレンドの
  • 売れ筋の
  • すぐ使える
  • 学術系
  • 感動する
  • ひらめきを助ける
  • 事例が豊富な

対象読者:

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スモール・スタート4つのコツ

①借りより貸しをつくる
借りがある状態は、借金が重なっている感覚に近く、あればあるほど落ち着かない。貸しはバンバンつくる。仕事は別として、何かを頼まれてそれに応えるのが貸しづくりである。貸しの方が多い状態の時は、気持ちが楽になる。貸しをつくっておくと、回り回って、大きくなって、戻ってくる。貸しは慌てて回収しようとしないこと。信用経済は、大きく回るに限る。

②その場で一番いいヤツになる
会議室でもシンポジウムでも、お店でも電車の中でも町の中でも、その場で一番いい人を目指すこと。なぜなら、他の誰とも仲良くなろうとしない人でも、その場で一番いい人には心を許してくれることがあるからである。自分が助けてもらうのと、誰かを助けているところを目撃するのとでは、心の動き方が違う。だから、ひとまず、部署で一番いい人になること。雰囲気が悪くなりそうになったら良い方に変える、困っている人がいたら解決するように手伝う、放置されているタスクを片付ける。そうしていると、居心地がよくなるはずである。

③相手を打ち負かそうとしない
好きなように続けているうちに、応援してくれる人がじわじわと増えてくると、最初は「なんでそんなことしているの」と言っていた人の多くは不思議なことに「実はいいと思っていたんだよね」などと言うようになる。やっていて、うまくいけば、ある時急に態度を変える人は多い。でも、その瞬間を逃さずに「ありがとうございます!」と応えるだけで、敵だった人が味方になってくれる。最初の段階で、完膚なきまでに相手を打ち負かそうと「筋トレ的無敵」を目指さないように注意が必要である。

④「青臭さ」と「腹黒さ」のバランスを保つ
目指すところは、青臭い遠い夢、そのためには腹黒い手も考える。このバランスが、小さく始めたものを投げ出さないためには必要である。だから、内側はいつも、青と黒の入り交じった、青黒い人間でいること。

誰かを手伝うところから始めてみる

何かをやってみたいけれど、具体的に何をしたらいいのか見当が付かない場合、「やりたいこと、やらなくてはいけないことのある誰か」を助けるところから始めてみるといい。「ちょっとこれ、手伝ってくれない?」などと誰かに言われたら、それはスモール・スタートをするビッグチャンスである。そうした頼まれごとをこなしていくうちに、それが得意なことになっていくはずである。

ただ好きなだけのことよりは、誰かに頼まれたことに取り組むのがいいのには、もう1つ理由がある。それは、誰かのためにと思うと、頑張れるからである。自分のためだけだと、頑張る気持ちは続かない。お願いする側としても、自分のためではなければないほど、頭を下げることに抵抗がなくなるし、図々しくもなれる。心が折れないのである。