AIの開発・活用において、日本は遅れている。現在の日本のAI開発の取り組みを紹介しながら、米国や中国に追いつくための課題を紹介している一冊。
■日本はAI後進国
AIで日本ははるかに後れを取っている。欧米や中国といったAI先進国と比べると、AIの開発や活用で、日本は明らかに出遅れていると言わざるを得ない。一部の大企業やスタートアップを除いて、多くの日本企業はAIの取り組みにあまり熱心ではないのは、まぎれもない事実だ。
2014年当時、国のAI研究投資額は、年間300億円以上の米国に対して、同85億〜95億円と日本は大きく見劣りしていた。しかも、日本でディープラーニングの研究に本格的に投資する企業が出てきていなかった。ようやく動きが出てきたのが2015年以降になる。
2015年、産総研に人工知能研究センター設立。2016年、理化学研究所に革新知能統合研究センター設立。これによって国のAI研究投資額は200億円程度まで増えた。
短期間で「AI後進国」から脱出するための方策は、ディープラーニング人材の早期育成である。
著者 多田 和市
「日経クロストレンド」シニアエディター 1985年、日本経済新聞社入社。「日経エレクトロニクス」記者、「日経ビジネス」記者を経て、1999年、「日経ビジネス」副編集長。 2003年から「日経情報ストラテジー」副編集長。2004年から同誌編集長。2010年から「日経ビジネス」編集委員。2010年から日経BPビジョナリー経営研究所長。2013年から同上席研究員。2014年から「日経ビッグデータ」記者。2018年から新媒体「日経クロストレンド」シニアエディター
帯 東京大学大学院特任准教授 松尾 豊 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.2 | 4分 | |
第1章 AI後進国ニッポン | p.15 | 19分 | |
第2章 それでも世界に挑むAI人材 | p.51 | 23分 | |
第3章 ディープラーニング人材を育成して日本を救え! | p.95 | 16分 | |
第4章 AI後進国脱却へ、変革を急ぐ企業 | p.125 | 27分 | |
第5章 ディープラーニング・ビジネスの可能性を知る | p.177 | 18分 | |
おわりに | p.212 | 2分 |
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