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2018/06/06更新

女の機嫌の直し方 (インターナショナル新書)

111分

4P

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女性の取扱説明書

脳科学と人工知能の研究者である著者が、男女の脳の違いを解説している一冊。男性と女性の対話のスタイルと考え方が異なる点を解説しながら、どのように女性の機嫌を直せば良いかを紹介しています。


■男女の対話スタイルの違い
女性は、ことの発端から語りたがる。男性は、最初にゴール(話の目的あるいは結論)を知りたがる。つまり、話の流れが真逆なのである。スタートから時系列に沿ってプロセスを語る女性脳と、ゴールから遡る男性脳。これらが相容れるわけはない。

しかも、女性は共感を頼りに文脈を紡ぐ。女性脳は、プロセスを語るその裏で「何が真実か」を探る演算を無意識のうちに行なっている。ことの経緯を語るうちに、そこに潜む真実に気づき、人間関係のひずみや、自分の失言などに気づいたりするのだ。その際に重要なのは、思う存分経緯を思い出すこと。そもそも女性脳は五感をフル回転させて状況認識しているので、それらの記憶をしっかり解凍して、リアルに再体験することが大切なのである。そのためには、話の腰を折ってもらっては困る。

女性脳の真理演算を推進するためには、共感してあげることに尽きる。

超短要約

ヒトの脳の機能を精査していくと、明らかに男女の脳では「装置としての機能性」に差がある。

女は共感されたい、男は問題解決をしたい。女性は、共感されることで、余剰なストレス信号を解消する。それが目的で、会話を始めることも多々あるのである。なのに、共感を得られず、いきなり問題点を突かれてしまったら、ストレスは倍増する。

女性に接する時、最も気に留めておくべきは、とにかく共感することである。

著者 黒川 伊保子

1959年生まれ。人工知能研究者 脳科学コメンテーター 富士通ソーシアルサイエンスラボラトリにて、人工知能(AI)の研究開発に従事した後、コンサルタント会社勤務、民間研究所勤務などを経て、2003年感性リサーチを設立、同社代表取締役に就任。 脳機能論とAIの集大成による語感分析法を開発し、マーケティング分野に新境地を開学した感性分析の第一人者。その軽妙な語り口が好評を博し、年間100回を超える講演・セミナーを行う。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
映画監督 周防 正行
帯2 帯2
女優 草刈 民代

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.3 3分
第1章 脳には性差があるのか p.15 29分
第2章 女性脳とはいかなる装置か p.73 28分
第3章 女の機嫌の直し方 p.129 20分
おわりに p.169 2分

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