やる気とは
人類の長い歴史を振り返ると、『やる気』は大きく3つに分けられる。
①恐怖
権力や暴力で「殺される」「食べ物がなくなる」「痛い」といった生理的な危機が『やる気」の第一段階である。
②報酬
貨幣の発明によって、食物を得るためにお金が必要になり、お金を得るために働くことになった。金銭という報酬が『やる気』になって、人々は活動するようになった。
③心の満足
「やり甲斐」や「生き甲斐」という言葉が重要視されており、「好きなことをして生きていきたい」という人が増えている。「自分の心を満足させたい」ということが『やる気」になっており、収入、地位、名誉というものが第一の『やる気』ではないケースも多くなった。
1つの『やる気』が人間の行動を決めているわけではない。『やる気』は混ざり合っており、様々な状況によって、その場、その瞬間で変化・進化する。変化する『やる気』に従って人々は行動している。
大好きなモノを見つけた時点で成功している
人は様々な『やる気』を持って動いている。他人から見ると信じられないようなことでも、本人にとっては大切なことがある。そのようなはっきりした『やる気』を持つことができる人は、幸せな人である。熱中できるモノを持っている人はすでに成功している、と言っても過言ではない。必要なことは「熱中できる大好きなこと」を見つけることである。
条件をはずし、新たな常識を打ち立てよ
新しいことを始めるためには、条件をはずすことが必要条件になる。現在の条件付けを明確にして、「そこからどのように自由になるのか」「自由になったら、どのように実現するのか」「その時、自分の『やる気』は何なのか」ということを確認すること。オンリーワンの自己実現をするために必要なことは、あらゆる常識を疑い、自分で新たな常識を打ち立てることである。
やる気を高めるための方法
①短中長期の目標を設定する
短期(1ヶ月)、中期(2〜3年)、長期(10年)と分けてスケジュールを作る。自分の目標、実現する期日を明確にすることで、『やる気』を持ち続けることができる。コツは、短期間の目標を設定して、達成感を得ること。一度達成すれば、その充実感を繰り返すことで、目標設定→実行→確認→修正→目標達成→目標設定というサイクルを確立する。
②「2/3の法則」をマスターする
3時間かかる仕事は2時間で済ますように工夫する。スケジュールを時間単位までスケールダウンし、重要点を洗い出し、ポイントをまとめることで、時間短縮を図る。
③あらゆる場面でイメージトレーニングを試す
「私はできる」「大丈夫」と心の中で言い続ければ、心も落ち着き、自信もつく。それを繰り返せば、前向きな姿勢が身につく。