湧き上がった考えや感情を柔軟に調整する力『感情の敏捷性(EA)』を身につけるための方法を紹介している一冊。
■EAとは
エモーショナル・アジリティ(EA)とは、日々の状況に適切に対応できるよう、湧き上がった考えや感情を柔軟に調整する「感情の敏捷性」のことである。
EAは、幸せと成功の鍵になる。これは自分の思考をコントロールすることでも、前向きな思考を強制することでもない。ネガティブな思考を無理やりポジティブな思考へと変えようとしても、ほとんど効果がないし、逆効果にさえなりかねない。大切なのは、肩の力を抜いて心を落ち着け、意識を研ぎ澄ませて生きることだ。
自分が何を感じ、その感情に対していかに行動すべきか。EAはその間に空間を作り、難しい状況や局面を乗り越えるのを後押ししてくれる。EAを持つ人には行動力がある。変化が激しく複雑な世界に柔軟に対処している。ストレスの多い状況や挫折に耐える力があり、それでいて熱意や包容力も失わない。人生には困難がつきものだと理解した上で、価値観に従って行動し、長期的目標を追い求める。
感情の敏捷性(EA)とは、今この瞬間に身を置き、自分の目標や価値観に合った生き方をするために行動を変え、また、行動を貫くことを可能にするプロセスを意味する。
EAを身につけるには次の4つのステップがある。
①向き合う
②距離を置く
③理由を考えながら歩む
④前進する
著者 スーザン・デイビッド
ハーバード大学医療大学院 講師 ハーバード大学医学部マクリーン病院のコーチング研究所を創設。エビデンス・ベースト・サイコロジーCEO。 『ハーバード・ビジネス・レビュー』『ニューヨーク・タイムズ』『タイム』『ワシントン・ポスト』『ウォール・ストリート・ジャーナル』など寄稿多数。
TOPPOINT |
帯 作家 ダニエル・ゴールマン |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
1章 EA:感情の敏捷性はなぜ必要か | p.1 | 12分 | |
2章 「思考の罠」にはまるとき | p.19 | 22分 | |
3章 まずは、自由になる | p.51 | 18分 | |
4章 ステップ1向き合う | p.77 | 20分 | |
5章 ステップ2距離を置く | p.107 | 22分 | |
6章 ステップ3理由を考えながら歩む | p.139 | 19分 | |
7章 ステップ4前進する――その1小さな工夫の原則 | p.167 | 23分 | |
8章 ステップ4前進する――その2シーソーの原則 | p.201 | 20分 | |
9章 仕事を望ましいものにする | p.231 | 23分 | |
10章 子どものためにできること | p.265 | 18分 | |
おわりに | p.291 | 3分 |
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