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2018/03/19更新

教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書 545)

126分

3P

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テクノロジーと社会について考える

MITメディアラボの所長が、進歩し続けるテクノロジーと社会の関わりについて、解説しながら、現状考えなければならないことを整理している一冊。
AIと人間、ブロックチェーンと資本主義など、テクノロジーと社会のあり方を考えさせます。


■テクノロジーはすべてを解決するのか
シリコンバレーには「シンギュラリティ」という独特な考え方が浸透している。これは人工知能が人類の知能を超える転換点を指す。シリコンバレーでは、このシンギュラリティに傾倒する人が後を絶たない。シンギュラリティによって、人類の抱えている問題の全てが解決すると信じている人たちは、ある意味で「シンギュラリティ教」の信者と呼んでもいいかもしれない。彼らにとっては「技術こそすべて」なのである。

シンギュラリティへの期待は、信じる人と信じない人に大きく分かれるものであり、また科学信奉に近いものである。ムーアの法則に基づくコンピュータの進化のスピードは、徐々にスピードが遅くなってきた。コンピュータを支えるシリコンチップも、ほとんど原子と呼べるほど小さなサイズになってきており、根本的に構造を変えなければ、これ以上の劇的な進化を望めない。

技術開発により性能がこのままエクスポネンシャルな成長と遂げるのか、それともS字カーブのように成熟期が来るのか。私たちはテクノロジーの端境期にいる。

超短要約

どんな会社でも、最初はスタートアップである。テクノロジー企業なので、その成長スピードも速い。ゆえに急速に規模が拡大する。しかし、規模が大きくなった時、あまりに影響力を持ってしまったゆえに、自分たちではどうしたらいいかわからなくなっているIT企業もある。

サービスの規模が大きくなれば、それだけビジネスとしての効率は上がる。それだけ利益が上がるので、企業にとっては良いことである。しかし、それが独占状態になってしまうと、今まで競争することでサービスの改善が促されていたものが起こりにくくなり、マーケットにもユーザーにも良くないものになりがちである。

インターネットが成熟期に入った現在、検索エンジンはグーグル、SNSはフェイスブックといったように、特定のIT企業の規模が大きくなりすぎたことにより競争が起こりにくくなっている。イノベーションが失われると、ともすれば権威主義に陥ってしまうことになりかねない。

著者 伊藤 穰一

1966年生まれ。マサチューセッツ工科大学 教授 MITメディアラボ 所長 ベンチャーキャピタリストとして世界的に知られ、現在MITメディアラボ所長、PureTech Health取締役会長のほか、ニューヨーク・タイムズ、ソニー、マッカーサー基金、Knight Foundation、デジタルガレージなどさまざまな組織の取締役を務める。

著者 アンドレー・ウール

マサチューセッツ工科大学 メディアラボ 研究員 MITダライラマ・センター 特別研究員 専門は、人工知能とポストヒューマン時代の倫理。ハーバード大学芸術科学大学院メディア研究科博士課程在籍。 日本の文部科学省によるフェローシップ・プログラム、ドイツ国立学術財団の卒業生。

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紀伊國屋書店和書販売促進部課長代理 池松 美智子

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.11 4分
第1章「AI」は「労働」をどう変えるのか? p.19 12分
第2章「仮想通貨」は「国家」をどう変えるのか? p.43 13分
第3章「ブロックチェーン」は「資本主義」をどう変えるのか? p.69 13分
第4章「人間」はどう変わるか? p.95 14分
第5章「教育」はどう変わるか? p.123 10分
第6章「日本人」はどう変わるべきか? p.143 12分
第7章「日本」はムーブメントを起こせるのか? p.167 12分
あとがき p.191 2分

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