東京大学の人気講座・アントレプレナー道場の看板講師であり、自らも学生時代にACCESSを共同創業した著者による起業のススメ。
様々なスタートアップの事例を紹介しながら、起業するために必要な心構えやプロセスを解説しています。
■やる気になれば誰でも挑戦できる
イノベーションを引き起こし、ゼロから市場を開拓する、急成長を狙う企業体を「スタートアップ」と呼ぶ。日本では、ベンチャーという用語が広く使われているが、スタートアップは、より挑戦的に成長を目指すというニュアンスがある。社会に大きな変革をもたらすには、ある程度の規模が必要だ。中小企業にとどまらず、果敢に挑戦し続けるのがスタートアップである。
現在、起業するハードルが下がり、スタートアップはすべての人にとって、それほど遠い話ではなく、やる気になれば誰でも挑戦できるようになった。自分の技術やアイデア、経験を活かして、ワクワクするようなプロジェクトを起こすことは楽しいし、とてもやり甲斐のあることだ。そして、自分たちが生み出した製品やサービスを誰かが喜んでくれたり、社会の役に立つことが直接的に実感できたら、これこそ自分がやるべき仕事と思えるのではないだろうか。起業とは特別難しいものではなく、自己実現の手段であり、自分の能力で社会に貢献できる直接的方法だ。
新しいレールをつくる側に回ろう。
著者 鎌田 富久
1961年生まれ。TomyK代表 ACCESS共同創業者 東京大学在学中にソフトウェアのベンチャー企業ACCESS社を荒川亨氏と設立。世界初の携帯電話向けウェブブラウザなどを開発し、モバイルインターネットの技術革新を牽引。2001年に東証マザーズに上場、2011年に代表取締役退任。 その後、ベンチャーを支援するTomyKを設立し、ロボット、人工知能、人間拡張、IoT(Internet of Things)、ゲノム、医療、宇宙などの先端テクノロジー・スタートアップを多数立ち上げ中。
WEDGE |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 テクノロジーで世界を変える | p.3 | 57分 | |
第2章 大学発イノベーションの創出 | p.81 | 25分 | |
第3章 スタートアップ流モノづくり | p.115 | 22分 | |
第4章 起業家への道 | p.145 | 26分 | |
第5章 未来を創る | p.181 | 33分 | |
第6章 新しい時代に生きる | p.227 | 7分 |