ADHDの患者を治療しながら、脳と行動の関係について研究してきたハーバード大学の医師が、思考を整理するための法則を紹介している一冊。感情をコントロールすることが、思考をコントロールする秘訣だと説いています。
■感情を制御し、思考を整理する
脳の思考を司る部位は、感情を生み出す部位を操っている。感情を上手く操ることができれば、脳内の様々な思考を司る部位を調整して1つの仕事に集中させることが可能になり、全く新しい世界が目の前に開ける。
バランス、柔軟性、落ち着き。感情を抑え、さっと頭を切り替え当面の問題に集中する能力。これらは全て頭が整理された人の特徴である。そんな人は、段取りがよく、やるべきことに意識を切り替え集中できる。こうした脳のスキルは、誰でも伸ばし習得することができる。
思考を整理する法則
脳の重要な機能は、次の6つの法則にまとめられる。
①動揺を抑える
②集中力を持続する
③ブレーキをかける
④情報を再現する
⑤スイッチを切り替える
⑥スキルを総動員する
著者 ジョン ハンク
編集者 ニューヨーク工科大学でライティングとジャーナリズムを教える。長年『ニュースデイ』紙に寄稿。雑誌『ランナーズ・ワールド』の寄稿編集者。『ニューヨーク・タイムズ』『AARPブレッティン』『ファミリー・サークル』『スミソニアン』『ヨガ・ジャーナル』の各誌にも記事を掲載した実績をもつ。
著者 マーガレット ムーアウェルコーチズ創設者兼CEO マクリーン病院コーチング研究所 共同所長 ハーバード大学ライフスタイル医学研究所 創設者兼顧問 心身の健康に関わるプロのコーチ向けに国際的な基準策定に携わる。ヘルスケア分野のコーチングに関する初の教科書も執筆している。コーチ養成に加え、多数のコーチやクライアントが本書で紹介した変化と成長のプロセスを体験できるよう指導してきた。 証拠に裏づけられた理論や概念を、長期的な変化のきっかけとなる実用的なアプローチに変換し、クライアント一人ひとりの世界を一変させる手腕に長けている。 オンラインメディア『ハフィントン・ポスト』や学術誌『Psychology Today』に、コーチングと変化に関する記事を投稿している。
著者 ポール ハマーネスハーバード大学医学部 精神医学准教授 マサチューセッツ総合病院 精神科医 ニュートンウェルズリー病院児童思春期精神科医師でもある。注意欠陥多動性障害(ADHD)を中心に、過去10年間脳と行動に関する研究に携わる。精神科医や精神衛生の専門家、教育関係者、家族を対象に、国内外でADHDに関する講演も行っている。臨床現場でも小児、思春期青少年、成人の治療を幅広く手がける。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
Introduction―あなたの脳の実力を100%引き出すトレーニング | p.3 | 18分 | |
第1章 思考を整理する法則―ハマーネス医師 | p.43 | 17分 | |
第2章 変化を起こせるのは自分しかいない―メグ・コーチ | p.73 | 14分 | |
第3章 思考を整理する6つの法則1―動揺を抑える | p.97 | 25分 | |
第4章 思考を整理する6つの法則2―集中力を持続する | p.141 | 18分 | |
第5章 思考を整理する6つの法則3―ブレーキをかける | p.173 | 20分 | |
第6章 思考を整理する6つの法則4―情報を再現する | p.209 | 19分 | |
第7章 思考を整理する6つの法則5―スイッチを切り替える | p.243 | 20分 | |
第8章 思考を整理する6つの法則6―スキルを総動員する | p.279 | 24分 | |
第9章 2人からの最後のメッセージ―情報洪水の世界を生き抜く | p.321 | 7分 |