身体能力や思考力など、効果的に能力を成長させるための鉄則を紹介している一冊。あらゆる分野のトップパフォーマーに共通することが紹介されています。
■成長の方程式
体の筋肉だけでなく、認識力や精神力を鍛えるのに重要なのは、適度な負荷と適度な休息のバランスを保つことだ。
「負荷+休息=成長」
仕事であれスポーツであれ、どの分野にもこの方程式はあてはまる。
運動科学の分野では、負荷と休息を交互に繰り返すことを「ピリオダイゼーション」と呼んでいる。体の限界に挑み、時には筋肉が動かなくなる寸前まで体を追い込む。負荷をかけた後に、体が思うように動かなくなることはよくある。だが、つらいトレーニングの後に体を休ませて回復すると、体はその負荷に適応して強くなり、次回はもう少し重いバーベルを持ち上げられるようになる。
どんな分野であれ偉大な知識人や創造力豊かな人々には、以下の共通するプロセスが見られる。
①没頭:高い集中力を発揮しながらひたすら仕事に没頭する
②熟成:休息と疲労回復のための時間。仕事のことは一切考えない
③ひらめき:新しいアイデアが湧いたり、考えが深まったりする
「負荷+休息=成長」
上達させたいスキルが何であれ、負荷をポジティブなものだと考えること。強すぎる負荷や果てしなく続く負荷は危険だが、適度な負荷は強力な刺激剤となって成長を後押ししてくれる。
著者 ブラッド・スタルバーグ
作家 マッキンゼー・アンド・カンパニーのコンサルタントとして、世界トップのエグゼクティブにアドバイスをしていた経験を持つ。 現在は、健康や人間のパフォーマンス科学を専門に執筆。主にアウトサイド誌やニューヨーク誌、フォーブス誌、NPR(ナショナル・パブリック・ラジオ)、ロサンゼルス・タイムズ紙、ランナーズ・ワールド誌、ハーバード・パブリック・ヘルス・レビュー誌に多数寄稿。 最新の科学に個人の胸打つエピソードを結びつた記事には定評があり、読者に日常生活で応用できる実践的な知恵を提供している。
著者 スティーブ・マグネス長距離マラソンのトップコーチ 作家 オリンピック選手をふくむ、多数のプロスポーツ選手のコーチとして活躍。科学と実践を組み合わせたトレーニング方法を採用しながら、人々の先頭に立ってスポーツの革新に取り組んでいる。 現在はヒューストン大学でコーチを務めている。セントメアリーズ大学では非常勤講師としてストレングス・アンド・コンディショニングを教えている。 また、ランナーズ・ワールド誌、ニューヨーク・タイムズ紙、ニューヨーカー誌、BBC、ウォール・ストリート・ジャーナル紙、「ESPN ザ・マガジン」誌などに多数寄稿。
帯2 健康心理学者 ケリー・マクゴニガルガル |
帯3 作家 ダニエル・ピンク |
帯 ペンシルバニア大学ウォートン校 教授 アダム・グラント |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
プロローグ トップエリートに「共通するノウハウ」を教えよう | p.16 | 7分 | |
第1章 成長の方程式ー負荷と休息で、最高の能力を手に入れるー | p.31 | 13分 | |
第2章 絶対に成長に欠かせないことーストレスを増やして、爆発的に成長するー | p.55 | 10分 | |
第3章 「たった一つ」にとことん集中するー「努力の質」を高めて、確実に成長するー | p.73 | 22分 | |
第4章 「脳のスイッチ」を切り換えるーノイズを排除して、脳を目覚めさせるー | p.113 | 18分 | |
第5章 「休息」を最適化するームダのない休息で、自分を最高の状態にするー | p.145 | 26分 | |
第6章 集中するー自分だけのルーティンで、一瞬で「ゾーン」に入るー | p.193 | 15分 | |
第7章 やめるーミニマリストになって、思考力を上げるー | p.219 | 15分 | |
第8章 「目的の力」を使うー考え方を変えて、潜在能力を引き出すー | p.247 | 24分 | |
第9章 目的を見つけるー4ステップで、自分だけの目的に出合うー | p.289 | 11分 |
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