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2017/10/30更新

生きていくあなたへ 105歳 どうしても遺したかった言葉

86分

1P

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105歳の医師は最期に何を思ったのか

105歳の医師、日野原重明氏が、死の直前まで語った生きていく人へのメッセージ。死と生、よく生きるとはどういうことかについて書かれています。


■ただただ今生きている自分の命を輝かせる
生きているからこそ、新しい一日をスタートできる。様々な出会いがある。105歳という年齢を迎えてもなお、自分でも知らない自分がたくさんあり、その未知なる自分と出会えるということに、心からわくわくする。

一方で「死」という事実だけを抜き出し、自分の心をのぞくと、目をそらしたくなるような恐怖が先にたつ。死ぬということは人間にとって経験していない「未知」の部分なので恐ろしい。自分が経験したことのないことについては確信が持てないからこそ、恐れの気持ちがわいてくる。死を怖いと思うことはごく自然な感情である。

ただ「死ぬのが嫌だから生まれてこない」という人はいないように、人間は生まれた瞬間から死ぬことが決まっている。死と生は切り離すことのできない一続きのものである。死だけを凝視するのではなく、目を背けるのでもなく、ただただ今生きている自分の命を輝かせていくこと。それこそが死と1つになった生を生きるということである。

超短要約

偉い人とは、目に見えないものをたくさん持っている人である。そしてそのことで光り輝いている人。そういう人は目に見えるものを、人々のために捧げることのできる人である。

目が見えることで、見えなくなってしまう尊いものがたくさんある。実はそういう目に見えないものこそが、本当の意味で幸福を与え人生を豊かにするものである。

自分の与えられた命に感謝し、時間を人のために使える人。得たお金をも、他者のために捧げることのできる人、そのような人が本当に偉い人ではないか。得たものではなく、与えられたものをどう使うか。その使い方によって、本当の偉さ、つまり人生の豊かさが決められる。

著者 日野原 重明

1911年生まれ。聖路加国際病院 名誉院長 1941年聖路加国際病院に内科医として赴任。1951年米国エモリー大学に留学。1973年財団法人ライフ・プランニング・センターを設立。 1992年聖路加国際病院院長に就任。同名誉院長、聖路加国際大学名誉理事長を歴任。 2000年「新老人の会」を結成。2005年文化勲章受章。2007年日本ユニセフ協会大使に就任。2010年コルチャック功労賞受賞。2017年逝去。

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土井 英司

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1章 死は命の終わりではない p.15 10分
第2章 愛すること p.45 13分
第3章 ゆるすことは難しい p.85 10分
第4章 大切なことはすぐにはわからない p.115 12分
第5章 未知なる自分との出会い p.151 9分
「生きていくあなたへ」日野原重明 最期のメッセージ p.192 6分

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