クラウドファンディングで勝つには信用が必要
クラウドファンディングは金のなる木ではない。同じような企画でも、100万円集まる人と、1円も集まらない人がいる。クラウドファンディングで勝つには、まずは基礎知識として「お金とは何か?」「クラウドファンディングとは何か?」の2つの問いに対する答えを持っておかなければならない。
「お金」とは信用を数値化したものだ。そして「クラウドファンディング」とは信用をお金化する為の装置だ。同じ企画でも100万円集まる人と1円も集まらない人がいるが、両者の差は、企画者の信用度の差に他ならない。
クラウドファンディングで勝つ為にやらなければならないことは、信用を勝ち取ることだ。
信用を勝ち取るには嘘をつかないこと
タレントとして信用を勝ち取る為に、まずは「嘘をつかない」ということを徹底した。仕事だからといって、マズイ飯を「美味い」とは言わない。「嘘をつかない」ということは「自分の意思を明確に表明する」ということと同義だ。
そのためには、自分の意思を明確に表明できる環境を作っておく必要がある。ことテレビに関して言えば、テレビ以外の収入が安定していないと、なかなかテレビには意見しづらい。オンラインサロンという環境は、自分の意思を表明することができて、自分の意思を表明すれば、オンラインサロンの会員が増え、さらに意思を表明しやすくなる。スポンサーからお金を頂く広告ビジネスを放棄し、このループに入ると、嘘をつくメリットがなくなった。
フリーミアム戦略をうまく使うこと
これだけ情報に溢れた時代には、「良い作品を作れば勝手に売れる」という幻想は今すぐ捨てた方がいい。そして、インターネットを使って、上手に広告をうちたいのなら、インターネットの特性を把握しておく必要がある。インターネットは物理的制約を破壊し、ありとあらゆるものを無料化した。そのため、それに合わせて売り方も変化させる必要がある。
価値がないモノを無料で提供しても、お金は発生しない。価値があるモノを無料公開しているから、ファンが生まれ、巡り巡って、お金が落ちる。データは1個提供しようが、10億個提供しようが、基本的には1個分のコストしかかからない。
本屋さんで2000円で売っている『えんとつ町のプペル』をインターネット上で無料公開してみた。絵本の場合、「データとしての絵本」の価値と本屋で売られている「物質としての絵本」の価値は別の場所にある。紙の絵本には「読み物」としての機能の他に、「読み聞かせ」という「親と子のコミュニケーションツール」としての機能がある。この部分に料金が発生している。「紙の絵本を買いたい」となってもらうには、まずは内容を知ってもらわねばならないので、Web上で無料にした。