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2017/10/23更新

東大教養学部「考える力」の教室

158分

2P

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東大式 ゼロから物事を考えるための方法

東大の教養学部で東大生が殺到する授業「考える力の教室」を書籍化したもの。様々な思考の型を紹介した上で、ゼロから物事を考えるための方法を述べている一冊。


■考え方を考える
「新しいアイデア」を出すためには、決まったプロセスにそって物事を考えるのではなく、常に「考え方を考える」という姿勢が最も大事である。新しい考え方のプロセスが創造できれば、生まれてくる考え方も当然、新しくなる。

ただ、全く型がないと、考える際にもどこから手をつけていいかわからなくなる。この考えるための基本フレームを「リボン思考」と呼ぶ。リボン思考は、3つのステップから構成される。

①事実について考える(インプット)
②解釈について考える(コンセプト)
③解決策について考える(アウトプット)

3つのステップを常に頭の中で意識することで、今まで漠然と考えていたことが「どの段階で考えているのか?」が明確になり、これまで以上に「考え方を考える」ことを意識できるようになる。

超短要約

リボン思考とは、「考え方」を創造する行為である。リボン思考は、インプット(創造的な事実発見)、コンセプト(創造的な統合解釈)、アウトプット(創造的な具体化)という3つのステップから構成される。それぞれの段階で共通に行うべきことは、考える方法をまず考える行為である。

つまり、「こうすれば答えが出る」という正解の手順は存在しない。リボン思考の本質は、決まったフレームや手法論に従うのではなく、そのフレームやプロセスそのものを発想することにある。

著者 宮澤 正憲

東京大学 教養学部教養教育高度化機構 特任教授 博報堂 ブランド・イノベーションデザイン局長 博報堂に入社後、多様な業種の企画立案業務に従事。 2001年に米国ノースウエスタン大学ケロッグ経営大学院卒業後、ブランド及びイノベーションの企画・コンサルティングを行う次世代型専門組織「博報堂ブランド・イノベーションデザイン」を立上げ、経営戦略、新規事業開発、商品開発、空間開発、組織人材開発、地域活性、社会課題解決など多彩なビジネス領域において実務コンサルテーションを行っている。 同時に東京大学教養学部に籍を置き、発想力とチーム力を鍛える授業「ブランドデザインスタジオ」や大学生を対象にした発想のための教育コンテストBranCo!を企画・運営するなど高等教育とビジネスの融合をテーマに様々な教育活動を推進している。 成蹊大学非常勤講師。イノベーション支援サービスを提供するSEEDATA非常勤取締役。

この本を推薦しているメディア・人物

帯
タレント 乃木坂46

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
1時限目 「考える力」とは何か? p.1 7分
マインドセット 「考えない頭」にすぐ効く! 3つの処方箋 p.21 8分
2時限目 インプット p.37 39分
3時限目 コンセプト p.113 24分
4時限目 アウトプット p.159 24分
5時限目 共創力で考える p.205 14分
おわりに p.232 6分

この本に影響を与えている書籍(参考文献、引用等から)

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