終身雇用ではなく「ギグ(単発の仕事)」を基盤とした新しい働き方「ギグ・エコノミー」が広まりつつある。人生100年時代にどのように働いていけばよいのか、新しい働き方のための心得を紹介している一冊。
■ギグ・エコノミーとは
今やギグ・エコノミーは新たな労働・経済形態としてメディアで盛んに取り上げられ、アメリカ大統領選挙でも議論が交わされたほど大きなトピックになっている。しかし、終身雇用ではなく「ギグ(単発の仕事)」を基盤とした新たな環境の中で充実した職業生活を送り、成功を収めるにはどうすればいいのかをはっきりと理解している人はほとんどいない。
ギグ・エコノミーとは、終身雇用の正社員から無職までに挟まれた労働形態を幅広く含む概念である。コンサルティングや業務請負、パートやアルバイト、派遣労働、フリーランス、自営業、副業のほか、オンラインプラットフォームを介したオンデマンド労働などが当てはまる。
ギグ・エコノミーはまだ発展の初期段階にあるが、すでに世の中の働き方を大きく変えようとしている。1つ前の世代までは、正社員としてフルタイムの職に就き、定年まで同じ会社に勤めあげるか、転職してもせいぜい1回というコースが当たり前だった。しかし、安定した昇給、手厚い福利厚生、長期勤続の末にもらえる退職金を期待して人生の見通しを立て引退を迎えるという道は極めて狭い道となった。
ギグ・エコノミーで成功するためには、、次の10の原則を実行することである。
①自らの成功を定義する
②働く場を分散させる
③生活保障を設計する
④ネットワーキングをせずに人脈をつくる
⑤リスクを軽減して不安に立ち向かう
⑥仕事の合間に休みを取る
⑦時間への意識を高める
⑧柔軟性のある家計を組み立てる
⑨所有からアクセスに切り替える
⑩老後の資金を貯める
著者 ダイアン・マルケイ
カウフマン財団 シニア・フェロー バブソン大学の非常勤講師 米国で著名な起業家支援団体カウフマン財団のシニア・フェローのかたわらバブソン大学の非常勤講師を務め、さらにギグ・エコノミーをみずから実践している。 5年前、ギグ・エコノミーがまだ知られていない時からバブソン大学でギグ・エコノミーに関するMBAの講座を開講。その後、講座はフォーブスが選ぶ全米でもっとも革新的なビジネススクール講座トップ10に選出された。
帯 THE GUILD 代表 深津 貴之 |
TOPPOINT |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.5 | 10分 | |
第1章 みずからの成功を定義する | p.24 | 13分 | |
第2章 働く場を分散させる | p.46 | 11分 | |
第3章 生活保障を設計する | p.64 | 13分 | |
第4章 ネットワーキングをせずに人脈をつくる | p.86 | 17分 | |
第5章 リスクを軽減して不安に立ち向かう | p.116 | 11分 | |
第6章 仕事(ギグ)の合間に休みを取る | p.134 | 15分 | |
第7章 時間への意識を高める | p.159 | 15分 | |
第8章 柔軟性のある家計を組み立てる | p.186 | 11分 | |
第9章 所有からアクセスに切り替える | p.205 | 12分 | |
第10章 老後の資金を貯める | p.225 | 8分 | |
おわりに─ギグ・エコノミーの未来 | p.238 | 10分 |
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