1秒単位でやるべきことに集中すれば、効率的にタスクをこなすことができる。脳科学者の茂木健一郎氏が、脳の特性をうまく利用した集中法を紹介している一冊。
■短時間の集中を繰り返す方が効果がある
「瞬間集中」とは、1秒単位でやるべきことに集中するということである。「今、何に集中すべきか」を瞬時に見極め、深く集中することで、仕事や勉強は驚くほど速く片付き、自由な時間も手に入る。
人間の脳は1つのことに集中できる時間が限られているという特性がある。脳の中には「集中しろ」と命令を出すDLPFC(背外側前頭前皮質)という部位がある。この神経回路は繰り返し負荷をかけることによって強化されるので、長時間の集中よりも、1日に短くても何度も集中する方が、大きな結果につながるフロー状態に入りやすくなる。
つまり、長時間できないことは脳にとって当たり前で、短時間の集中を繰り返す方が効果がある。
「瞬間集中」を生み出す6つのコツ
①トップスピードで脳を稼働させる
②1%に集中し、99%は捨てる
③すきま時間にも脳を熱狂させる
④ノイズによって脳を鍛える
⑤ToDoリストは手帳やメモに書かない
⑥「1万時間の法則」で脳に記憶させる
著者 茂木健一郎
1962年生まれ。脳科学者 ソニーコンピュータサイエンス研究所シニアリサーチャー 慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科特別研究教授 「クオリア」(感覚の持つ質感)をキーワードとして脳と心の関係(心脳問題)についての研究を行っている。また、脳と神経に関する一般読者向けの解説書を多く執筆し、テレビ番組や雑誌、週刊誌などマスメディアで積極的に活動している。 著書に『脳と仮想』『ひらめき脳』『生命と偶有性』など。
帯 ライブドア元代表取締役 堀江 貴文 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに 「瞬間集中」で最高の人生が手に入る | p.3 | 5分 | |
第1章 たった一瞬の集中が大きな結果を生む | p.27 | 21分 | |
第2章 「瞬間集中」を生み出す6つのコツ | p.75 | 21分 | |
第3章 「瞬間集中力」が高まる5つの技術 | p.125 | 18分 | |
第4章 集中力を復元する4つの方法 | p.167 | 15分 | |
第5章 今を楽しむための「瞬間集中」 | p.203 | 16分 |
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