ロボットアニメと玩具・模型の歴史を語った一冊。『鉄腕アトム』『鉄人28号』『エイトマン』から始まったロボットアニメが、どのような変遷をたどって発展してきたのかが紹介されています。
■ロボットアニメの誕生
1963年、国産初の本格的連続テレビアニメ『鉄腕アトム』の放送が始まった。同年には『鉄人28号』『エイトマン』が続いている。これら国産テレビアニメの黎明期の作品は、いずれも「ロボット」ものだった。『鉄腕アトム』『鉄人28号』『エイトマン』の3作品は、ともに菓子及び食品メーカーがメインスポンサーだった。『鉄腕アトム』は明治製菓、『鉄人28号』は江崎グリコ、『エイトマン』は丸美屋で、いずれのメーカーも、パッケージやおまけシールにキャラクターを印刷した商品を販売した。
そこには、スポンサーが提供料を番組の製作元へ支払う見返りとして、番組に登場するキャラクターの商品を販売して利益を得るというビジネスモデルがあった。
日本には幾多のロボットが生まれて、メーカーが情熱を注いだマーチャンダイジングビジネスのもとに売り場へ投入され、各々の使命を果たしていく。そこには成功だけでなく失敗もあった。しかし、そこには不滅のアイデアがあった。
著者 五十嵐 浩司
1968年生まれ。アニメーション研究家 学生時代からライターの活動を始め、1992年よりフリーのルポライターとして独立する。主なジャンルはアニメーション、特撮と、玩具や模型のホビー関連。 1992年に株式会社タルカスに参加し、編集者兼ライターとして、多くの書籍や映像ソフトの解説書を手がける。主な編著に『超合金・ポピニカ大図鑑』『ガンプラ・ジェネレーション』『トランスフォーマージェネレーション』『タカラSFランド大全集』『スーパー戦隊アートコレクション』『超合金魂計画』『ダイアクロン ワールドガイド』などがある。 また、2015年より全国で開催された「メカニックデザイナー 大河原邦男展」では出展作品の監修を務めた。
帯 小説家 月村 了衛 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 5分 | |
序 章 1972――ガッチャマンとマジンガーZ | p.17 | 9分 | |
第1章 キャラクター商品とポピーの躍進 | p.33 | 8分 | |
第2章 変形・合体とマグネット | p.47 | 12分 | |
第3章 宇宙戦艦ヤマトとバンダイ模型の台頭 | p.67 | 11分 | |
第4章 ガンプラ狂騒曲 | p.85 | 18分 | |
第5章 ロボットアニメのピーク | p.115 | 23分 | |
第6章 オリジナル変形・合体ロボットと黒船襲来 | p.155 | 18分 | |
第7章 ディフォルメロボットの時代 | p.185 | 19分 | |
第8章 世代交代と超合金魂 | p.217 | 13分 | |
あとがき | p.239 | 2分 |