facebook COOの著者が、夫を失った体験からどのようにして立ち直ったかを語りながら、友人で著名心理学者のアダム・グラントからのアドバイスを紹介している一冊。
■逆境において大事なのは「次にどうするか」
悲嘆はありのままに受け止めなくてはいけないが、どれだけ早く虚空を通り抜けられるか、その過程でどのような人間に成長するかは、自分の信念と行動次第でコントロールできる。
「バラ色」だけの人生を送っている人なんて、一人も知らない。生きていれば誰だって苦難に遭遇する。前もって察知できる災難もあれば、不意を襲われることもある。子供の急死のような悲劇もあれば、恋愛の破局や叶わなかった夢のような苦悩もある。こういうことが起こった時に考えるべきは、「次にどうするか」である。完璧な人生なんてあり得ない。だから、みんな、なんらかの「オプションB」を選ばざるを得ない。
「レジリエンス」とは、逆境が襲いかかってきた時にどれだけ力強く、素早く立ち直れるかを決める力であり、自分で鍛えることができる。それはめげない、へこたれないといった、精神論ではない、精神を支える力を育むことだ。
生きていれば誰だって苦難に遭遇する。そういうとき、考えるべきは「次にどうするか」である。
著者 シェリル・サンドバーグ
1969年生まれ。フェイスブック最高執行責任者(COO) フェイスブックに加わる前は、グーグルでグローバル・オンライン・セールスおよびオペレーション担当副社長、財務省首席補佐官を歴任。 マッキンゼーでコンサルタント、世界銀行で調査アシスタントとして働いた経験もある。このほか、フェイスブック、ウォルト・ディズニー・カンパニー、ウィメン・フォー・ウィメン・インターナショナル、Vデイ、ONEの取締役を務める。 リーン・イン基金の理事長。ハーバード大学にて経済学の学位、ハーバード・ビジネススクールにて経営学修士(MBA)を取得
著者 アダム・グラント1981年生まれ。ペンシルベニア大学ウォートン校教授 同大学史上最年少の終身教授。『フォーチュン』誌の「世界でもっとも優秀な40歳以下の教授40人」、『ビジネスウィーク』誌の「Favorite Professors」に選ばれるなど、受賞歴多数。 「グーグル」「IBM」「ゴールドマンサックス」などの一流企業や組織で、コンサルティングおよび講演活動も精力的に行なう。
TOPPOINT |
週刊ダイヤモンド 2017年 8/26 号 [雑誌] (自衛隊 防衛ビジネス 本当の実力) 八重洲ブックセンター八重洲本店 販売課リーダー 真田 泉 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
週刊ダイヤモンド 2017年 9/16 号 [雑誌] (1982~2017 大学序列) 紀伊国屋書店 和書販売促進部 池松 美智子 |
マインドマップ的読書感想文 smooth |
THE21 2017年 12 月号 作家 印南 敦史 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.3 | 10分 | |
1 もう一度息をつく | p.20 | 14分 | |
2 部屋のなかのゾウを追い出す | p.41 | 14分 | |
3 友情のプラチナルール | p.62 | 12分 | |
4 自分への思いやりと自信―自分と向き合う | p.79 | 18分 | |
5 逆境をバネに成長する―未来の自分が私をつかんでくれる | p.106 | 16分 | |
6 喜びをとり戻す | p.130 | 12分 | |
7 “レジリエント”な子どもを育てる | p.148 | 21分 | |
8 一緒に強くなる | p.179 | 14分 | |
9 仕事での失敗と学び | p.200 | 14分 | |
10 もう一度、愛し笑う | p.220 | 22分 |