効率的に成果を出すためには「自分の席から半径5メートル以内の同僚との関係づくり」が欠かせない。職場の同僚とのコミュニケーションを円滑にし、成果をあげるための方法が紹介されている一冊。
■半径5m最適化
アメリカやイタリアの人は職場における同僚との関係構築を、日本人よりも上手にやっている。その結果、信頼をベースにした働きやすい職場になり、楽しみながら仕事ができる。それによって成果もきちんと出る。
個人が効率的に成果を出すためには「自分の席から半径5m以内、つまり同じ部署で毎日顔を合わせる数名との関係づくり」がカギになる。
仕事に向かう時、まずは「出すべき結果」を考える。でも、一緒に仕事をする相手も人間である。依頼した仕事が思ったように進むかは、相手との関係性によって大きく左右される。それならば「出すべき結果」よりも「一緒に働く人」を起点に考える方が自然である。結局、同僚との良好な関係を構築することで、出す成果は最大限になる。
半径5mが最適化された、笑いと会話のある職場は、誰にでも実現することができる。普段よりも少し多く話し、笑って、隣の同僚を深く知る。皆でそれを繰り返すことで、職場は「おしゃべりな職場」になる。最初は目のあった同僚に対してにっこり笑うだけでいい。
著者 佐々木 希世
コミュニケーション設計 専門家 10代半ばで渡米。大学卒業後にウォール街の金融会社に勤務し、計10年を米国で過ごす。日本に帰国後、マッキンゼー・アンド・カンパニー東京支社を経て、スペンサー・スチュアート東京支社にて採用・人事コンサルタントとして勤務の後、株式会社グロービスにて経営大学院や社員研修のプログラムを開発するとともに講師としても活動するなど、一貫してビジネスパーソンのより良いキャリア形成のサポートに従事。 さまざまな人の変化や成長に立ち会うなかで、関係者間の意思疎通をスムーズに行うことで成果を最大化させることに注力し、そのためのコミュニケーションを設計し実践、あるいはサービスやプログラムとして提供してきた。同時に、コミュニケーション設計に関するワークショップも主宰している。
帯 オイシックス 代表取締役 高島 宏平 |
帯2 ほぼ日 取締役CFO 篠田 真貴子 |
日経ビジネスアソシエ 2017年9月号 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 4分 | |
第1章 3つの基本姿勢 | p.14 | 7分 | |
第2章 ちゃんと仲間としゃべってますか? | p.28 | 13分 | |
第3章 半径5メートルによい風を吹かせる | p.52 | 13分 | |
第4章 「よいチームメンバー」になる | p.76 | 12分 | |
第5章 「食べる」ことを最大の武器に | p.98 | 12分 | |
第6章 今をラクにする「心の持ち方」 | p.120 | 12分 | |
第7章 効果的な「時間」の使い方 | p.142 | 15分 | |
第8章 仕事に持ち込む「感情のさじ加減」 | p.170 | 12分 | |
第9章 巻き込めばこんなに楽しい | p.192 | 11分 | |
第10章 自分を知って、次の波に乗る | p.212 | 13分 | |
おわりに | p.236 | 2分 |
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