スペイントップの戦略デザインファームでアドバイザーを務める著者が、目標を実現するためのマインドセットを紹介している一冊。経験や常識を疑うことで、物事の視点を変えることの大切さを説いています。
■経験を疑う
未経験のことを実行する際、私たちは過去に経験したことの範囲だけで物事を判断しようとしがちである。しかし、「現時点でアイデアの実現方法を知らない」と「そのアイデアを実現できる」は本質的には関係ない。アイデアは現時点で実現していないからこそ、アイデアとしての価値がある。アイデアを思いついた時、それを実現する方法を知っている必要などない。わからなかったとしたら、見つければ良い。
最初から完璧にわかることなどこの世には存在しない。むしろ確実・完璧なことがあったら、それこそ疑わなければならない。無意識に「予定通りに進んだ方が良い」と考えてしまっているのが問題である。私たちは「知っていることしか知らない」ということを再認識しなければならない。必要なのは、アイデアを実現する方法を知っていることではなく、実現する方法を認識できるようになることである。
自分が信じていることを疑うのは、勇気がいることである。信じることには力があり、また人間が持っている能力の中で最も強力な武器の1つと言える。大事なのは他人に思い込まされていることをやみくもに信じるのではなく、自らの積極的な意思で何かを信じることである。
著者 長谷川 雅彬
立教大学経営学部にて元日銀政策決定委員の田谷禎三氏に師事。在学中は総合格闘技のプロの試合にも出場し、卒業後は大和証券キャピタルマーケッツ(現・大和証券)にて投資ストラテジストとして勤務。その後、スペインのIE UniversityにてVisual Media Commu-nication修士号を取得し、イスラエルにてソフトウェア会社のチーフエバンジェリストとして勤務。 2014年よりスペインに戻りコンサルや執筆活動を開始し、スペインとアメリカで書籍を出版する。 現在はスペイントップの戦略デザインファームErretresでアドバイザーを務め、大学や国際的なカンファレンスでの講演を行う他、自身の持つ創造性に関するオンラインコースでは120各国に4000人以上の受講者を持つ。 アーティストとしては2017年にマドリッド、パリ、モスクワで作品を展示する他、ロシアのカリグラフィー美術館のアンバサダーを務めるなど、さまざまな分野で国や地域にとらわれず精力的に活動している。 また、天台宗で得度をして僧籍を持っており、海外での日本文化の普及にも寄与している。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.8 | 1分 | |
第1章 扉を見つける | p.17 | 30分 | |
第2章 扉の前に立つ | p.83 | 25分 | |
第3章 ドアノブに手をかける | p.137 | 20分 | |
第4章 扉は開く | p.181 | 10分 | |
おわりに | p.204 | 2分 |
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