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2017/05/10更新

アートは資本主義の行方を予言する (PHP新書)

147分

3P

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アート作品はどのように値段が決まるのか

日本初の現代美術画廊である東京画廊のオーナーが、アート作品の値段はどのように決まるのか、資本主義の典型例であるアートにまつわる経済を解説した一冊。


■アートは資本主義経済の典型例
アートは純然たる「美術」であると同時に、それは「商品」であり、その「商品」の「価値」を人々は判断し「価格」をつける。アートが面白いのは、数万円で売り買いされていたものが、時を経ると、何億、何十億にもなったりする。価格がいきなり100倍、1000倍にまで変動すること自体が、資本主義社会の仕組みである。そして、その資本主義社会の特質を最も先鋭的な形で表しているのが、アートである。

絵画の史上最高額は、2015年7月現在でゴーギャンの『ナフィア・ファア・イポイポ』約355億円。次いでセザンヌの『カード遊びをする人々』が約325億円と言われている。絵画の値段というのは、あってないようなものだと言われる。

超短要約

資本主義経済において「交換価値」は、時に人の思惑でどんどん上がっていく。そして、出発地点で「使用価値」が低いものほど、時間が経つと「交換価値」が人の思惑で上がる可能性がある。

著者 山本 豊津

1948年生まれ。東京画廊 代表取締役社長 日本で最初の現代美術の画廊「東京画廊」創業者山本孝の長男として生まれる。 1971年、元大蔵大臣村山達雄秘書。2014、15年アート・バーゼル(香港)、2015年アート・バーゼル(スイス)へ出展、日本の現代美術を世界に紹介。 アートフェア東京のコミッティー、全銀座会の催事委員を務め、多くのプロジェクトを手がける。

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帯
日本大学教授 水野 和夫
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章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
はじめに p.7 2分
第1章 資本主義の行方と現代アート p.19 18分
第2章 戦後の日本とアート p.53 15分
第3章 日本発のアートと東京画廊の歩み p.81 21分
第4章 時代は西欧からアジアへ p.119 18分
第5章 グローバル化と「もの派」の再考 p.153 15分
第6章 「武器」としての文化 p.181 18分
おわりに p.215 2分

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