ワークアズライフを見つけられたものが生き残る
いつでもどこでも情報とつながり、それゆえにいつでも仕事とプライベートが混在するような世界になった今、ワークがライフでない時点で、言葉が実生活と矛盾している。単なる労働というものがインターネット以後、時空間を超えてコピーされるようになった今、個人のキャラクターが生活スタイルに根ざした労働メソッドが求められている。
そこで、なるべくライフとしてのワークにする。つまり、余暇のようにストレスレスな環境で働けるように環境を整えていくことが重要である。雇用され、労働し、対価をもらうというスタイルから、好きなことで価値を生み出すスタイルに転換することが重要だ。ライフにおいても戦略を定め、差別化した人生価値を用いて利潤を集めていくということである。これからは「ワークアズライフ」、つまり差別化した人生価値を仕事以外の両方で生み出し続ける方法を見つけられたものが生き残る時代だ。
超AI時代の生存戦略
機械親和性の高い集団とそれ以外の人の格差の構図は、シンギュラリティになっても変化はないだろう。なので、私たちは待っていても状況は変わらないし、逆に今持たないことを悲観することもない。まずできることをやっていくしかない。ワークライフバランスだけの考え方を捨てて、「ブルーオーシャン戦略」「趣味性」「遊び」などで、超AI時代の労働として新しい考え方にアップデートし、ストレスと報酬の関係性について再考していくことで、ワークアズライフの世界観が見えてくる。
①ブルーオーシャン戦略
特定の一個のパイを奪い合うのではなく、パイをどうやって広げようかというのが、超AI時代の生存戦略だ。コモディティ化と向き合い、人類の価値を拡張していく。そうした中では「淡々とやること」が重要になる。これからやらないといけないことは、全員が全員、違う方向に向かってやっていくことを当たり前に思うということだ。
②趣味性
これからの時代、合理的で画一的に人々に受容されうる利便性はすぐにプラットフォームに吸収される。合理的で画一的ではないことをしようとした時に、最初に見つけやすいのは趣味性の中だ。機械が代わりに労働をするようになると、本来は可処分時間が多く生まれるはずだ。その時間を用いて、自分のオリジナリティや個性、フェチズムを強化していくことが、これから先、仕事として活きていくことになる。
③遊び
これからは「遊び」という概念がますます重要になってくる。問題設定があり、それを解決していき、その中で報酬が決まり、楽しいと思える。今後の「仕事」では、自分でゲーム的なフレームワークを考えて「遊び」にしていくことが重要になってくる。