自社だけでなく他社でも評価されるには何が必要となるのか。人材ヘッドハンターの著者が、企業と人材がマッチングするために必要な要件を紹介し、他社でも通用するためのキャリアを考えさせる一冊。
■企業風土があっているか
転職とは、所属している自社だけでなく、その能力や人間性が他社でも高く評価されるかどうかによって、成否が決まる。しかし、いくらその人材が突出した能力を持っていたとしても、企業風土、仕事の進め方、志向性などの諸条件が合わなければ、転職先で同じくらいの実績を作り上げることは困難である。それほど、会社間には人材評価の壁が存在し、それは単なる専門知識、スキルやキャリアで乗り越えられるものではない。
企業風土は、会社のすべての基本となる「OS」の1つであり、先天的な要素で変化しない会社の骨格と言える。転職するに際しては、この部分が自身に合っているかを想定することが大事である。
企業OSと個人OSがマッチしていると、両者の相性は良く、転職後も能力を発揮できる環境を手に入れられる可能性が高い。人材側のスキルや能力、キャリアも重要な要素だが、それが発揮できるかどうかは、OS次第である。
著者 武元康明
1968年生まれ。サーチファーム・ジャパン 会長 全日空エンタープライズにて国内外のホテル開発(全日空ホテル)、シンガポール航空で営業企画、宣伝・広報、ニュージーランド航空にて営業企画、宣伝・広報。キャプランではコンサルタントとして九州支店に配属、東京本社に異動後は営業開発部 部長。エクゼクティブサーチ事業部へ転属。 2003年サーチファーム・ジャパン設立。約19年の人材サーチキャリアを持つ。経済界と医学界における世界有数のトップヘッドハンター。日本型経営と欧米型の違いを経験・理解し、それを企業と人材のマッチングに活かしている。
帯 HONZ 代表 成毛 眞 |
THE21 2017年 06 月号 |
PRESIDENT (プレジデント) 2017年5/15号(一流の人の1週間) |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
---|---|---|---|
はじめに | p.2 | 5分 | |
第1章 会社の壁を超えるために必要な能力とは? | p.18 | 23分 | |
第2章 ヘッドハンターは「知られざる優秀人材」に光を当てる | p.58 | 30分 | |
第3章 私が出会った「一流人材」の条件 | p.110 | 23分 | |
第4章 評価される働き方の「ロジック」を知る | p.150 | 14分 | |
第5章 あなたに白羽の矢が立つ日のために | p.174 | 20分 |
ストレングス・リーダーシップ―さあ、リーダーの才能に目覚めよう [Amazonへ] |