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2017/03/13更新

世界一速く結果を出す人は、なぜ、メールを使わないのか

136分

4P

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メールに時間を奪われない

グーグルでは、意外とメールが使われない。例えば、ミーティング後の内容をまとめる作業も1回で終えてしまう。議事録をとるのも、資料を作成するのも、誰かが1人でパソコンに向かって書き込むのではなく、クラウド上のグーグルドキュメントに全員が同時に書き込めば、その場でほとんどできる。そもそも、ファイルを添付してメールで送るという方法はとらない。メールで「資料をアップしたので、必要があればいつまでに修正して下さい」と、グーグルドキュメントのリンクを添えて関係者に流しておけば、各々が各自で考えて修正を入れてくれる。締め切りがきたらそこで終了。

メールのやり取りの内、かなりの割合を占めるのは、日程調整である。日程調整にクラウドサービスを使う。グーグルカレンダーを必要な人と共有して、会議などの予定をどんどん入れてもらう。日程調整というのは、何も生み出さない無駄な作業の典型である。時間をうまく使いこなすには、そういうところから発想を変えていく必要がある。

メールというのは、持ち帰り文化である。一旦持ち帰って検討してから返事をする。でも、チャットというのはリアルタイム・コミュニケーションである。その場で全部解決する。このスピード感の違いが、仕事の面で生きてくる。

今この瞬間に集中する

グーグルでも取り入れている「マインドフルネス」では、今この瞬間に意識を集中する。よそ見せずに「今この瞬間」に集中すれば、最大のパフォーマンスを発揮できる。

グーグルではこの「よそ見をしない」仕組みが、用意されている。グーグルのカフェテリアは、無料のビュッフェになっていて、お昼に「どの店に行こう」と悩む必要がない。さらに社員は、お客さんや友人を呼べるので、簡単なビジネスランチをとることもできる。こうした福利厚生が、仕事以外のことを考えずに済むようになっている。

10倍を目指す

グーグルには、1億人のためになるサービスでないとスタートしないという考え方がある。元々ユーザーを拡大しやすいネット業界のサービスなので、広がらないと意味がない。そのため、10xといって「現状の10倍の成果が出るように考える」ことが求められる。今すぐはできなくても、1年後、2年後を考えれば、10倍の何かを達成できる。そのために今、何が必要で、どんな仕事をするべきか、という考え方が根付いている。

10倍で考えると、仕事がルーティンにならない。10倍にするには、飛び抜けた発想で考えなければならないからである。大事なのは、目標を高く設定して、それに見合うように動いていくこと。そのためには、新しい技術についていかなければならないし、仕事の仕方もどんどん進化させていく必要がある。