インテル元CEOのアンディ・グローブが、後進の起業家、経営者、マネジャーに向けて書いたマネジメントの解説書。インテルのCEOとして経験してきた、アウトプットを高めるためのマネジメント手法が紹介されています。
■マネジャーのアウトプットとは何か
【マネジャーのアウトプット = 自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプット】
マネジャーも、自分「自身」の仕事や自分個人の仕事をやり、これをよくやりこなすだろうが、これは当人のアウトプットとはならない。マネジャーのアウトプットとは、監督下にあるグループ、あるいは影響下にあるグループが遂行した成果である。
マネジャーというものはアウトプットに影響を与えるために、一連の色々な活動に従事するものだという点を理解することが大切である。マネジャーは意見を持ち、判断しなければならない、命令を与えなければならない、経営資源を割り当てなければならない、間違いを発見しなければならないし、他にもやるべきことはたくさんある。すべてがアウトプット達成に必要である。だが、アウトプットとそれらの活動とは決して同一のものではない。
マネジャーのアウトプットとは、自分の組織のアウトプット + 自分の影響力が及ぶ隣接諸組織のアウトプットである。
マネジャーは多くのボールを同時に空中に上げておき、自分の部門のアウトプットを最高に上げると思われる活動に自分のエネルギーと注意を注がなければならない。自分の「テコ作用」が最大となりそうな点に移るべきなのである。
1936年生まれ。インテル 元CEO インテル社の創設に参画し、第1号の社員となる。1979年社長に就任。1997年にはタイム誌の今年の人に選ばれた。 1998年にはインテルのCEOを辞任し、2004年には会長から退いた。スタンフォード大学経営大学院で24年にわたって指導した。
TOPPOINT |
日経ビジネスアソシエ2017年3月号 |
週刊ダイヤモンド 2017年 2/25 号 [雑誌] (弁護士・裁判官・検察官 司法エリートの没落) リブロ営業推進部マネージャー 昼間 匠 |
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
帯3 ネットスケープ・ブラウザ開発者 マーク・アンドリーセン |
帯 アンドリーセン・ホロウィッツ 共同創業者 ベン・ホロウィッツ |
帯4 経営学者 ピーター・ドラッカー |
帯5 イントゥウィット 元CEO ビル・キャンベル |
帯2 フェイスブックCEO マーク・ザッカーバーグ |
週刊ダイヤモンド 2017年 3/25 号 [雑誌] (国鉄 vs JR) 早稲田大学ビジネススクール教授 平野 雅章 |
日経ビジネス |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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イントロダクション | p.18 | 16分 | |
1章 生産の基本 | p.40 | 12分 | |
2章 朝食工場を動かす | p.56 | 20分 | |
3章 経営管理者のテコ作用 | p.84 | 32分 | |
4章 ミーティング──マネジャーにとっての大事な手段 | p.126 | 17分 | |
5章 決断、決断、また決断 | p.148 | 14分 | |
6章 計画化──明日のアウトプットへの今日の行動 | p.166 | 13分 | |
7章 朝食工場の全国展開へ | p.184 | 5分 | |
8章 ハイブリッド組織 | p.190 | 9分 | |
9章 二重所属制度 | p.202 | 12分 | |
10章 コントロール方式 | p.218 | 10分 | |
11章 スポーツとの対比 | p.232 | 15分 | |
12章 タスク習熟度 | p.252 | 9分 | |
13章 人事考課──裁判官兼陪審員としてのマネジャー | p.264 | 21分 | |
14章 2つのむずかしい仕事 | p.292 | 11分 | |
15章 タスク関連フィードバックとしての報酬 | p.306 | 8分 | |
16章 なぜ教育訓練が上司の仕事なのか | p.316 | 9分 | |
最後に もうひとつ─これからの行動指針チェック・リスト | p.328 | 5分 |
組織のなかの人間 上―オーガニゼーション・マン (現代社会科学叢書) [Amazonへ] |
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2017-02-04
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