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2017/01/23更新

アイリスオーヤマの経営理念 大山健太郎 私の履歴書

125分

1P

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アイリスオーヤマはなぜ成功したのか

園芸用品やペット用品、半透明の収納ケース、家電、LED照明など、数々のヒット商品で成長してきたアイリスオーヤマの物語。戦後どのように会社が大きくなってきたのか、様々な経営体験が語られている一冊。


■父の他界で家業を継ぐ
高校3年の夏、父に癌が見つかる。長男の自分が工場を継ぎ、家族を養うしかない。見よう見まねで必死に仕事を覚えた。その年、父が他界。父から継いだプラスチック工場は下請け仕事が大半だった。原料は支給され、要望通りに部品を作って納める。1個数十円の加工賃だけが収入だった。

会社の強みは自分の若さしかないと営業は「すべてイエス」で臨むと決めた。納期、コスト、内容などで他社が断るような注文も積極的に引き受ける。朝8時から夜8時までの操業時間が終わり5人の工員が帰った後、朝まで1人で機械を動かし続けた。午前8時に工員達と交代し、朝ご飯を食べて営業へ。昼は仮眠し夕方に配達、夜は作業。そうしないと自分や家族の生活費がまかなえなかった。

当時はまだプラスチックの成形技術が確立しておらず、自ら生産設備に改良を加えたり、自分なりに設計して鉄工所に頼み形にしてもらった。こうした設備は競争力に優れた。発注は右肩上がりに増え、従業員も増えていった。

超短要約

■家業を継ぐ
終戦の直前、1945年に両親の疎開先である大阪府南河内郡道明寺村で生まれた。家はその後、布施市の徳庵で貴重品の砂糖を原料に飴を作り始めた。5歳の時に同じ布施市内の長栄寺という地区に移転し、父は商品の売買で生計を立てた。後に創業の地となる。260坪の敷地に自宅、工場、アパートがひしめく。4部屋の家に家族13人暮らしで、生活は大変だった。ある時、裏のアパートに福井県からプラスチックの技術者が引っ越してきた。当時のプラスチックは今で言う新素材だ。金属やガラス、木に比べ、色々なものがきれいに安く作れるという。「これだ」と思った父は、庭にプラスチック工場を新設した。下請けとして水道栓の部品や学生鞄の握り手などを作り始めた。社名は「大山ブロー工業所」に決まった。中学生の時、日曜日には父を手伝い、自然に仕事を覚えた。

著者 大山 健太郎

1945年生まれ。アイリスグループ会長 アイリスオーヤマ 代表取締役社長 1964年大山ブロー工業代表者に就任。1991年アイリスオーヤマに社名変更。 仙台経済同友会 代表幹事、日本ニュービジネス協議会連合会 副会長、東北経済連合会 副会長、東北大学 総長顧問、復興庁復興推進委員会 委員を務める。 1990年第1回ニュービジネス大賞(主催:社団法人ニュービジネス協議会)、2004年中国大連市栄誉公民、2009年藍綬褒章、同年仙台市特別市政功労者賞。

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土井 英司

章の構成 / 読書指針

章名 開始 目安 重要度
第1部 私の履歴書 p.1 1分
第1章 震災から復興へ p.3 9分
第2章 プロダクトアウト経営が生まれるまで p.25 12分
第3章 メーカーベンダーの仕組み p.55 10分
第4章 ユーザーインのネットビジネス p.79 14分
第5章 地域貢献 ジャパンソリューション p.113 7分
第6章 社員にとって良い会社 p.131 4分
第2部 私の経営理念 p.141 10分
第3部 社員へのメッセージ p.165 1分
第1章 本質業務と全体最適 p.167 6分
第2章 仕組み改善と人材育成 p.181 9分
第3章 脳を活性化させ創造力を高めよう p.203 6分
第4章 変化対応とイノベーション p.219 5分

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