怒鳴り散らす上司や、無能な上司、言うことがコロコロ変わる上司に対して、どのように対処すれば良いのか。職場において、イライラしないための方法を紹介している一冊。
■腹が立ったら、最初にやる習慣
①「怒りの正体」を探してみる
他人は自分と同じ考えだと勘違いするところから「怒り」が発生する。人間は24時間、寝ている時以外は、ほとんど自分のことを考えている。そして、自分の考えだけが正解だと勘違いする。この「自分が正しい」という考え方から怒りが生まれる。事象が同じでも、人の「考え方」の違いで怒りが生まれたり、生まれなかったりする。
②相手に「期待しすぎない」ように気をつける
「このように行動してくれるだろう」という期待感も、相手が思い通りに応えてくれなければ怒りに直結する。怒りは、期待を裏切られた時に起こる。人は皆違うと理解すれば、期待が外れたことで、すぐに怒りを覚えることは少なくなる。
③「当たり前」を疑ってみる
「期待感」は「思い込み」からくる。当たり前だと思っている常識や正義も、こうあるべきという指針も、すべて自分が作り出した自分だけの思い込みである。カッとなった時でも「ちょっと待てよ」と事象を客観的に眺める癖をつけると良い。
怒りそのものは多種多様だが、大きく分けると他人に対する怒りと、自分に対する怒りがある。他人に対する怒りは、相手が思ったように動いてくれない怒り。自分に対する怒りは、自分自身が思ったように動けない怒りである。これらの感情を癒す方法は「許す」ことである。
「許す」とは、自分も他人もすべての人間は弱い生き物で、間違いも起こすし、失敗もする。そんな不完全な人間でも、十分に愛する価値がある素晴らしい人たちだと、お互いを尊敬し合う許しである。愛を持って「怒り」を向き合うことが大切である。
著者 横山 信治
1982年生まれ。オフィス・フォー・ユー 代表取締役 1982年、日本信販株式会社(現・三菱東京UFJ ニコス)に入社。営業成績全国最下位のダメ営業マンから、全国No.1営業マンへ。 2001年ソフトバンクファイナンスに転職し、日本初のモーゲージバンク(証券化を資金調達手段とした住宅ローン貸出専門の金融機関)SBIモーゲージ株式会社を設立。当初4人でスタートした会社を、従業員250名、店舗数191店舗の上場会社へ成長させる。東証1部上場の金融グループにて役員、社長を経て、2014年独立。 小学生の頃、落語家の笑福亭松鶴に入門し、最年少プロ落語家としてテレビ、ラジオ、劇場に多数出演。芸名は笑福亭手遊(おもちゃ)、笑福亭鶴瓶氏の兄弟子。 これまで2万人以上のビジネスパーソンと接し、3,000人以上の採用面接に立ち会い、のべ1,000人以上の部下を指導する中で得た経験を活かし、ビジネスパーソンが成功するコツを伝えるため、講演、執筆活動を行う。
ビジネスブックマラソン 土井 英司 |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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はじめに | p.1 | 5分 | |
第1章 腹が立ったら、最初にやる10の習慣 | p.23 | 17分 | |
第2章 怒りをコントロールする10の技術 | p.67 | 17分 | |
第3章 職場でイライラしない8つの技術 | p.109 | 13分 | |
第4章 怒りを仕事に活かす7つの技術 | p.143 | 12分 | |
第5章 どうしても我慢できない怒りを静める7つのトレーニング | p.173 | 12分 | |
おわりに | p.203 | 2分 |