起業を目指す人のために書かれた起業マニュアル。元アップルのエバンジェストでベンチャーキャピタリストの著者が、起業に関するノウハウを詰め込んだ一冊。
■シンプルな問いに答える
偉大な企業は大抵、最初に次のようなシンプルな問いを立て、それに答えているのにすぎない。
・だとすると?
・これ面白くない?
・もっと良いやり方はないのか?
・なぜわが社でやらないの?
・できるんだから、やらない手はないだろう?
・市場リーダーの弱みはどこだ?
「どうすればたっぷり儲かるか?」は正しい問いではない。偉大な企業ができるきっかけは、世界を変えるシンプルな問いに答えること。
■スイートスポットを探す
「専門性」「機会」「情熱」、この3つの要素を持つ市場を探す。最初から3つの要素がすべて必要だというわけではない。最低でも2つあれば、一生懸命やる内に、3つ目を手にできることが多い。
スタートアップ立ち上げ後の、暗く、胸が塞ぐ日々には、大きな「不可能」を10の「可能」に分解しよう。10億ドルのビジネスは1億ドル10個に分けられる。100万ドルのビジネスは、10万ドル10個に分けられる。アップルはiPhone、iPadを売っているが、最初は数百台のアップルⅠから始まったのだ。
著者 ガイ・カワサキ
1954年生まれ。アップルの元チーフ・エバンジェリスト 大学卒業後、宝石メーカー「ノバ・スタイリング」に勤務し、宝石の営業を経験。その後、教育ソフトのメーカー「エデュウェア」で勤務。 スタンフォード時代の同級生で、アップルコンピュータで働いていたマイク・ボイチに誘われて、1983年にアップルコンピュータ入社。 アップルは外部のソフト会社にマック用のソフト開発を説得する職種であるエバンジェリストを作り、そこにマイク・ボイチや、ガイ・カワサキらを任命した。 1987年にアップルを去り、4th Dimensionを販売していたACIUS社のCEOに就任。2008年現在、Garage Technology Ventures の設立者として、またベンチャーキャピタリストとして、投資の世界に身を置いている。
帯 セコイア・キャピタル マイケル・モリッツ |
帯2 ティーチ・フォー・アメリカ創設者 ウェンディ・コップ |
帯3 ハーバード・ビジネススクール教授 クレイトン・クリステンセン |
帯4 ハフィントンポスト創業者 アリアナ・ハフィントン |
帯5 イーベイ創業者 ピエール・オミダイア |
章名 | 開始 | 目安 | 重要度 |
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第1章 始動する | p.14 | 23分 | |
第2章 製品を発売する | p.42 | 31分 | |
第3章 リーダーシップをとる | p.80 | 19分 | |
第4章 自己資本で経営する | p.103 | 15分 | |
第5章 資金を調達する | p.121 | 34分 | |
第6章 売り込む | p.163 | 30分 | |
第7章 チームをつくる | p.200 | 15分 | |
第8章 ファンを増やす | p.219 | 21分 | |
第9章 ソーシャルメデアを使う | p.245 | 27分 | |
第10章 事業を拡大する | p.278 | 14分 | |
第11章 提携する | p.295 | 11分 | |
第12章 持続・継続させる | p.308 | 16分 | |
第13章 高潔の士でいる | p.328 | 4分 | |
おわりに | p.333 | 3分 |